SKE48・青木詩織さんが地元で凱旋ライブ 無料ライブを企画する焼津市の狙いは?
ライブ会場の別室でワークショップ
来場者の意見を聞くために、ライブ会場では、訪れた人にアンケートを実施しました。アンケートは26問。「焼津市に住む、来るとしたらどんなものがあるといいと思いますか」「2地域活動(主な生活拠点とは別に特定の地域において地域活動を行うこと)をしたことはありますか」といった「関係人口」を意識した設問になっていました。「青木詩織さんが卒業することになりますが、今後、ファンとしてどのような活動・支援を期待しますか」という設問もありました。 そして、焼津市がもう一つ実施したのが「ワークショップ」です。 ライブ開始時間の3時間前。会場の焼津文化会館の別室には県外から訪れた20人が集合しました。ネットワークを通じて募集した、SKE48ファンの人たちです。焼津の印象、魅力、認知度などを、ファンならではの目線で語り合い、市の取り組みの参考にしたいという「ワークショップ」が実施されました。 参加者は3つのグループに分かれ、課題に臨みます。課題は「これまでの住んだ場所のいいところ、気になるところ」「私が推すきっかけと推しポイント」の2つ。ライブの前に観客がワークショップを行うというのも「異例」です。 ワークショップでは… ●参加者 「私が推している人も、アイドルとして完璧だから応援してるわけじゃないんです。未熟なところがあるから、成長する姿をみるのがうれしい。街も一緒で完璧じゃなくてもいいと思います」 ●参加者 「私が応援している人は何をやるかわからない破天荒な所が魅力。街づくりもそういう要素があってもいいのでは」 ライブ前に行われたワークショップ。青木詩織さんをきっかけに焼津市を訪れるようになったという参加者たちは1時間半にわたり、焼津市について真剣に語りあいました。
焼津市が「関係人口」を増やすためのヒントに
●参加者 ・男性(愛知県あま市 40代) 「焼津には何十回と来ています。今日もさかなセンターに寄ってから来ました。ライブは楽しみですが、ライブの前にこんなことをやるとは思わなかった」 ・女性(愛知県豊田市 30代) 「ライブをやってくれることはすごくありがたい。ワークショップは最初は何でこんなことやるのかと思いましたが、実際参加してみたら面白かった。今回のライブは市の主催なので、市主催ならではと思いました」 ・男性(愛知県豊田市 40代) 「県外の人がどう感じるのか意見が欲しいというので、できる限り協力したいと思いました。ライブは有料でもいいのにと思っていましたが、無料ですので、焼津市の役に立とうと思ってワークショップは真剣にやりました」 ワークショップで出た様々な意見は、焼津市が関係人口を増やすためのヒントにするということです。
卒業しても焼津市を応援してほしい
気になるのが、今後の青木詩織さんと焼津市のつながり。青木さんの進路は未定だということですが…。 ●焼津市 石原隆弘市長戦略監 「これまでの長年の活動にすごく感謝してますし、寂しい思いもあります。彼女がSKEのファンに愛されて卒業するということで、今後の活躍を期待したい。SKE48を卒業しても、可能でしたら今まで通り焼津市の応援をしてもらいと思っています」