<ボクシング>IBFトップが亀田問題の真相語る
亀田問題の収束のために来日していたIBF(国際ボクシング連盟)のトップ、ダリル・ピープルズ会長が3月4日、インタビューに答えた。IBF世界スーパーフライ級王者の亀田大毅がWBA王者リボリオ・ソリスとの統一戦(ソリスは体重オーバーの失格)で、「負けたら空位」、やっぱり「負けても防衛」で大混乱を招き、JBC(日本ボクシングコミッション)から“国外追放処分”を受けた問題に関しての真相について語った。 【画像・記事】JBCがIBFトップに亀田大毅の王座空位を要求
3月11日(日本時間12日)にIBFで開かれる役員会で、亀田大毅のタイトル保持についての会合が持たれ「重大な決断」をすることを明らかにした。タイトル剥奪の方向で調整されていると見られる。以下は、ピープルズ会長との一問一答。 ――JBCと3月2日に会談されましたが、どのような話を? 「今回の亀田問題に関して、全面的に我々IBFが100%悪かったことを謝罪した。我々のスーパーバイザー(立会い人)のミステイクが誤解を招き、JBCの信頼に傷をつけたことへの謝罪だ。我々のミスでJBCが批判を受けることはフェアではない。心を込め、この問題について謝罪するために来日した。JBCには、会談で、その謝罪を受理してもらった。これからも共に歩んでいける。いい結果を得られた」 ――根本的な問題から確認したいが、IBFのルールでは、対戦相手が体重オーバーで失格となった場合、王者は、その試合で負けても防衛なのか? 「試合後にリンゼイ・タッカー氏(IBFの立会人)が会見で明らかにした見解(負けても防衛)が正しく、試合前に会見で述べた見解(負ければ空位)は間違いだ。ただ、JBCは、タッカーが、試合前の公式会見で話した『負ければ空位』という間違ったインフォメーションを元に、統括組織としての仕事を進めていたので、試合後に見解が変わったことに相当のショックを受けたのだろう。何が起きたかが、JBCもわからなかったのではないか」 ――日本では、WBA、IBFの統一戦の前日に行われたルールミーティングの中で「負けたら空位」なのか、「負けても防衛」なのか、どちらが決定していたことなのかが、JBCと亀田陣営が争う焦点となっている。そこはどうなのか? 「統一戦のルールミーティングにおいては、通常、リング内のテクニカルなルールについての確認作業が行われる。故意の反則の扱いや、10ポイントマストシステムについて、ノックダウンルールなどについてだ。リング外の世界タイトルの保持がどうなるのか、という点については、特に話し合いや確認は行われない。このルールミーティングにおいても、そのテクニカルなルールが、IBFルールで行われることが確認されただけなのだろう。ルールミーティング後の公式会見でタッカーが、不幸なことに『負けたら空位』と間違ったことを言った。JBCは、そのインフォメーションを信じて、それに従って行動している。そして、その間違ったインフォメーションは、我々のスーパーバイザーのタッカーが与えたものだ。我々は、なぜタッカーがミステイクを犯したのかが理解ができない。大きなミステリーだ」