<ボクシング>IBFトップが亀田問題の真相語る
――IBFは混乱を招いたタッカー氏に、なんらかのペナルティを与えるのか? 「日本では、オフィシャルとしての仕事はさせない。しかし、IBFからの公式なペナルティは考えていない。ただ今後は、日本で行われる世界戦や統一戦では、必ずルールブックをルールミーティングにおいて配布して、確認作業を怠らないようにしたい」 ――JBCは、亀田大毅のIBFタイトルを空位とすることを求めているのか? 「JBCは、この亀田の問題が解決しない限り、タイトルは認めたくないという立場を取っている。そのJBCの姿勢は間違いではない。我々に、すべての責任と権限があると理解している。今月11日に、チャンピオンシップ委員会と、レイティング委員会を開き、そこで重大な決断をする。チャンピオンのままか、チャンピオンを剥奪するか、選択肢は、2つだ。しかし、これは非常に難しい問題ではある。我々は、ボクシング界の人間であって、法律家ではないのだから、この問題で裁判所に行くことは避けたいと考えている」 ――JBCが亀田に国外追放処分を下した問題は法廷闘争にもつれこみそうだが? 「できれば、両者共に、裁判所に行かねばならないような展開にならないことを願う」 ――今回、JBCは、あなた方への信頼を失い、提携中止も検討していた。あなた方の謝罪とJBCの見解を支持したことで、提携は継続されることになったが、それほど日本のマーケットは、魅力なのか? 「(日本は)パナマのように小さな島国なのに、優秀なタレントを持ったボクサーが揃っている。非常に重要で魅力的なマーケットだ。また、JBCという組織は、立派に運営されていて世界中からリスペクトされている団体だ。これから長谷川(穂積)や、井岡(一翔)というWBC、WBAのチャンピオンだった素晴らしいボクサーが、IBFのチャンピオンシップに出場してくるのは、楽しみでもある」 ――その中で、亀田3兄弟というものも、魅力のあるブランドなのか。 「今は、亀田とJBCの歴史などを勉強中だが(笑)、3兄弟が、同時に世界チャンピオンであるなんて、ありえないことだ。その昔、タイに双子のギャラクシー兄弟という立派なチャンピオンがいたが、それに匹敵するような素晴らしいことだろう」