近所のスーパーは「鶏肉100グラム80円」なのでよく利用しています。母に「安すぎるのは危ない」と言われたのですが、大丈夫ですよね? そもそもなぜ安いんでしょうか…?
安いもので健康被害が想定される食品
激安スーパーかどうかに関係なく、安いものにはときに身体に害を及ぼす食品があります。ほかの商品と比べて安いからといって、大量に摂取すると健康被害が想定される食品を紹介します。 ■マーガリン マーガリンには、リノール酸と呼ばれる脂肪酸がたくさん含まれており、取りすぎると動脈硬化を促進したり、アレルギーの原因になったりします。 また、マーガリンのトランス脂肪酸も摂取しすぎると身体に悪影響を及ぼす場合があります。2022年には46カ国が食品中のトランス脂肪酸の規制を重視しており、特に食品中のトランス脂肪酸濃度の上限値の設定や、部分水素添加油脂の食品への使用の規制を推奨しています。 マーガリンは使い過ぎを避け、バターやオリーブオイルを代わりに使用するのがおすすめです。 ■加工肉 牛肉や豚肉の代わりにや加工肉を使うと節約になる場合があります。しかし、加工肉にはさまざまな健康被害が懸念されています。国際がん研究機関(IARC)はハムやベーコン、ウィンナーなどの加工肉には、発がん性物質があると発表しています。 具体的には、毎日50g摂取し続けると、大腸がんになるリスクは18%上がるといわれています。 ただし、世界保健機関(WHO)は「がんのリスクを減らすために加工肉の摂取を適量にすることを奨励したものであり、加工肉を一切食べないよう求めるものではない」とも発表しています。また、塩分も多く含まれており、塩分を1日あたり5g未満(成人の食塩摂取推奨値)に抑えるためには、摂取量には注意が必要です。
激安スーパーは企業努力のたまもの
今回は、激安スーパーの仕組みについて紹介しました。安全性と価格が比例することはなく、企業の懸命な努力で激安スーパーは成り立っています。 安いスーパーにしか売っていないものや、逆に高いスーパーにしか売っていないものももちろんあります。どちらにも売っているものは安いスーパーをうまく利用し、家計をやりくりするのがおすすめです。 出典 農林水産省 国際がん研究機関(IARC)による加工肉及びレッドミートの発がん性分類評価について 東京都保険医療局 食品衛生関係事業報告平成17年版 健康安全研究センター食品監視部門(食品機動監視班等)に よる監視事業 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部