「ゆで卵」は本当に最強のダイエット食材なの?「1日の摂取量や茹で時間」を管理栄養士が解説
手軽でヘルシーなイメージから、ダイエット中の強い味方と思われがちな“ゆで卵”。けれど実際に効果を最大限に引き出すには、ちょっとしたコツが必要みたい。 【写真】ゆで卵ダイエットのやり方4選 そこで今回は管理栄養士の麻生先生に、ゆで卵を使ったダイエットについて詳しく教えてもらった。 ▼お話を伺ったのは……麻生れいみ(あそう・れいみ)さん 管理栄養士・料理研究家 。東京医療保健大学大学院医療保健学研究科医療栄養学領域修了。医療栄養学修士。慶應義塾大学SFC研究所 食・フードサイエンス&テクノロジー共同研究機構メンバー。
ゆで卵はなぜダイエットに効果的なの?
ゆで卵がダイエットに効果的な理由はいくつかありますので、1つずつ説明していきますね。 ・高タンパク質で低糖質 ゆで卵1個(Mサイズ:正味50g)あたりのタンパク質は6.1gで、糖質は0.2gと高タンパク質でありながら低糖質なんです。 ・栄養バランスが優れている 完全栄養食といわれるほどビタミンC、食物繊維以外のビタミンB群、ビタミンD、鉄分、亜鉛などの栄養素を含み、ダイエット中に不足しがちな栄養を補ってくれます。 ・血糖値の急上昇を抑える ゆで卵は低GI食品で血糖値を緩やかに上げるため、脂肪の蓄積を抑制する効果が期待されます。
ゆで卵ダイエットを行ううえでのQ&A
Q1.「卵は1日何個まで?」 「“卵は1日1個までにしないと、コレステロール値が高くなる”といわれてきました。ただこの話は、ウサギに卵を大量に食べさせ、コレステロールの数値が上がったという実験が元になっています。ウサギは草食動物なのでそもそも人間には当てはまりません。人間のコレステロールの多くは体内で合成されます。食事から摂取されるコレステロールが20~30%、体内で合成されるコレステロールは70~80%なので、現在では食事からコレステロール値が上がる影響はないという風に言われています。そのため、健康な成人であれば1日1個~3個が適量。ただし全体の食事のバランスも大切なので、そこは意識してくださいね」 Q2.「ゆでる時の硬さのおすすめは?」 「食べるタイミングによって異なるかなと思います。半熟(6~7分)だと柔らかいので間食や朝食にいいですが、持ち運びやお弁当には硬め(9~13分)が便利かなと思います。ただこれは好みによるので、とくに決まりはありません。半熟の場合のみ、その日のうちに食べるようにしてください」