「ザイオンは見事だが、イタクラはらしくない」ブラジル人記者が日本4-0インドネシアを“本音で評価”「MOMはモリタ。残り5戦2勝でほぼ…」
サッカー日本代表は敵地インドネシア戦を4-0で勝利した。ただし日本通のブラジル人チアゴ・ボンテンポ記者は“点差ほどの大勝ではなかった”と辛口で指摘。選手のプレーや森保一監督の采配、日本が独走態勢のC組順位争いについて本音で評価してもらった。 【レア写真】「ほ、ほそい…」ザイオンの17歳時。インドネシア戦の好セーブや「わ、わかい…」相手に蹴られても必死な森保25歳、憲剛と手つなぎ三笘12歳など日本代表レア写真+W杯予選C組の順位表も見る
オガワ、ハシオカの起用は適切な選択だった
「結果的に大差がついたが、序盤は日本にとって楽な試合ではなかった。インドネシアはシン・テヨン監督(韓国人)が日本を良く研究しており、効果的に守るだけでなく、しばしば危険なカウンターを繰り返したからね」 「日本の選手の何人かは、らしくないミスを犯した。もし先制されていたら、全く異なる展開の試合になっていたかもしれない」 「とはいえ、日本の実力は今のアジアでは圧倒的だ」 今月15日にジャカルタで行なわれた2026年ワールドカップ(W杯)アジア3次予選第5節で、日本はインドネシアを4-0で下した。しかし、ブラジルメディアきっての日本通であるチアゴ・ボンテンポ記者には、スコアほど楽な試合とは映らなかったようだ。 ◇ ◇ ◇ ――まず、日本の先発メンバーをどう思いましたか? 「前節オーストラリア戦から故障でCF上田綺世とCB谷口彰悟が外れた。上田の代役は、これまで途中出場で結果を出してきた小川航基で当然。谷口はこれまで最終ラインの中央を担ってきたわけだけど、右CBとしてプレーしてきた板倉滉を中央へスライドさせると、右CBに誰を入れるか。森保一監督は本来は右SBだが大柄でCBとしてもプレーできる橋岡大樹を起用したわけだけど、彼の代表での経験値から見て適切な選択だったと思う」
ザイオンが見事な対応をしたけど…
――序盤は日本がボールを握って優勢だったが、インドネシアは時折、カウンターで日本を脅かした。 「インドネシアは、個の力の総和では日本に勝てないと判断し、概ね引いて守った。しかし、ボールを奪うと素早くサイドへ展開し、日本の守備陣を崩しにかかった」 ――前半9分、まだ0-0だった状況で、日本は大きなピンチを迎えた。カウンターからオラトマンゴーエンへ縦パスが出た際、板倉が対応を誤って突破を許し、GK鈴木彩艶と1対1の場面を作られた。 「板倉らしくない軽いプレーだった。インドネシアの完全な決定機。ザイオンが見事な対応で止めたから良かったが、先制されていておかしくなかった。もしあのような形で失点していたら、日本のショックは大きかったはずだ」 ――板倉のミスを鈴木がカバーし、チームと板倉を救った。そして35分、左CB町田浩樹からのゴール前中央へのパスを守田英正が巧みなヒールタッチで左の鎌田大地へ。鎌田が縦へ抜け出し、GKの鼻先で右の小川へ流した。 「町田の攻撃参加、守田の意表を突くボールさばき、そして鎌田の突破と日本らしい組織的な攻撃だった。記録は今季途中までセレッソ大阪にいたCBジャスティン・ハブナーのオウンゴールだったけれど、実質的に小川の得点だった」
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