「ザイオンは見事だが、イタクラはらしくない」ブラジル人記者が日本4-0インドネシアを“本音で評価”「MOMはモリタ。残り5戦2勝でほぼ…」
MOMはモリタ。イタクラはらしくなかった
――マン・オブ・ザ・マッチには誰を選びますか? 「文句なしに守田。中盤でしっかり守り、チームの攻撃のタクトを振り、ゴールまで決めた」 ――他に良かったと思う選手は? 「菅原は、守備では危なげなかったし、素晴らしいゴールを決めた。鎌田は、最初の2得点のお膳立てをした」 ――では一方で、物足りなかった選手、微妙な出来だった選手は? 「板倉は、彼らしくないミスをいくつも犯した。ザイオンは前半9分の守備は素晴らしかったが、後半、右CKをキャッチし損ねてヒヤリとさせた」 ――日本のフォーメーションと選手起用をどう考えますか? 「アジアでは対戦相手が徹底的に守ってくるから、3-4-2-1でWBには攻撃的な選手を起用して相手ゴールをこじ開けるのは正解だと思う。先制して、後から守備的な選手をWBに入れて逃げ切ればいい。しかし、世界の強豪相手ではサイドを破られて失点する可能性が高い。その場合、試合の立ち上がりは守備力が高いWBを起用し、後で攻撃的な選手を投入するのが得策ではないかと思う」
残り5戦3勝なら突破確定、勝ち点6でも…アジア最強だね
――日本は、3次予選で10試合中5試合を終えて4勝1分の勝ち点13。うち3試合で4点差以上の大勝を収め、19得点、1失点。2位オーストラリアと3位サウジアラビア、4位中国に勝ち点7の大差を付け、独走しています。 「仮定の話だけど、日本が〈残り5試合で勝ち点6〉を獲った場合、3カ国は〈残り5試合で勝ち点13、4勝1分け〉でなければ順位を上回るチャンスはないし、日本が大きく優位に立つ得失点差を踏まえれば勝ち点14……全勝ペースでいく必要がある。つまり、日本はあと3勝すれば突破が確定するし、あと2勝でもほぼ決まりと言っていいんじゃないかな」 ――他グループでは韓国とイランがやはり4勝1分けですが、勝っても接戦がほとんど。日本は現在、アジアで最強と考えていいでしょうか? 「そうだと思うよ。超攻撃的なスタイルで相手守備陣をこじ開けているし、誰かが欠場しても代わりに出た選手がしっかり穴を埋める。選手層の厚さでも突出している。森保監督のチームマネジメント、戦術構築も素晴らしい」
賞賛しつつも…決して盤石ではなかったと指摘
――今後の課題があるとすれば? 「いくら実力が飛び抜けているといっても、前節のオーストラリア戦やこのインドネシア戦の序盤のように苦戦することもある。個々の選手が所属クラブでさらに活躍して、レベルアップを図ってほしい。そして、世界の舞台で自分たちと同格かそれ以上の相手に対してもしっかり戦えるよう準備を重ねてもらいたい」 ◇ ◇ ◇ チアゴ記者は、日本の勝利を祝い、賞賛しながらも、決して盤石の試合内容ではなかったことを指摘。今後の課題についても言及してくれた。 〈日本代表特集:つづく〉
(「熱狂とカオス!魅惑の南米直送便」沢田啓明 = 文)
【関連記事】
- 【つづき→】「言い訳したくなることも」菅原の葛藤…出場機会を失ってもなぜ折れなかった? “最高のお手本”はあの選手「尊敬しかありません」
- 【レア写真】「ほ、ほそい…」ザイオンの17歳時。インドネシア戦の好セーブや「わ、わかい…」相手に蹴られても必死な森保25歳、憲剛と手つなぎ三笘12歳など日本代表レア写真+W杯予選C組の順位表も見る
- 【つづき→】「選考基準」を聞いたら森保監督が逆質問…23億円FW古橋の招集に「不思議」あり
- 「森保監督の“逆質問”じつは割とよくある」日本代表発表会見の舞台ウラ「FW古橋亨梧とDF渡辺剛の落選が続いたのは…」取材記者が考察
- 「(三笘)薫に僕が合わせて」“でんぐり返し”も話題の日本代表DF…町田浩樹27歳が明かす“ピッチ内の関係”「律や滉くんとも話してます」