「ザイオンは見事だが、イタクラはらしくない」ブラジル人記者が日本4-0インドネシアを“本音で評価”「MOMはモリタ。残り5戦2勝でほぼ…」
マエダ投入は守備強化とミトマの負担軽減のため
――その5分後、日本は中盤の鎌田が左サイドの三笘薫へスルーパスを通す。三笘の右足アウトサイドを使ってのグラウンダーのクロスを後方から走り込んだ南野拓実が左足で蹴り込んだ。 「これも、チームとしての意図が実った得点。またしても、鎌田が重要な役割を果たした」 ――後半開始時から、森保監督は南野に代えて前田大然を投入します。どのような意図があったと思いますか? 「日本は、しばしば左サイドを破られてピンチを招いていた。スピードと運動量がある前田をウイングバック(WB)に入れて守備の強化を図り、三笘を1列上げて守備の負担を軽減した」 ――後半4分、相手GKのキックが誤って守田へ渡り、守田がDFを右へ外してシュート。これを、ゴール前にいたCBがクリアしようとして空振り。ブラジルのテレビは「信じがたいミス」と驚いていた。 「日本にとっては、ラッキーな得点だった。これで、インドネシアは意気消沈してしまった」
菅原のゴールはブラジルでも「美しい」と
――ちなみに旧宗主国であるオランダなど欧州生まれの選手が多いことで話題を呼んだインドネシアについてはどう思いましたか? 「今年1月、日本はアジアカップで対戦して3-1で勝ったわけだけど、その時とは先発メンバーが大きく(8人)入れ替わっていた。この試合では先発メンバー中9人がオランダ生まれで、うち7人が欧州のクラブでプレーしている。ただ、所属クラブの格は日本選手に及ばないことが多く、傑出した能力を備える選手も少ない。連係にも課題があり、やや話題先行という印象を受けたね」 ――それでも、スタジアムは6万人以上の大観衆で埋まり、懸命に応援していた。 「スタンドでゴジラの巨大なコレオグラフィーを作るなど、非常に盛り上がっていたね。インドネシアのレベルアップは、アジアのフットボール全体にとっても喜ばしい」 ――話を試合に戻しましょう。後半17分、日本は三笘と堂安律を下げて伊東純也と菅原由勢を入れた。 「菅原を右WBに入れて、守備を強化。伊東はいつもの右WBから1列前で、より攻撃的な役割を担った」 ――その菅原が、攻撃面で大きな仕事をやってのけます。後半24分、伊東とワンツーパスを決めて右サイドを抜け出し、中へクロスを入れると見せかけてニアサイド上へ強烈なシュート。ブラジルのテレビは、「美しいゴール」と褒めていた。 「久々の出場で、このチャンスをモノにしようと必死だったのだろう。彼は、その後にも惜しいロングシュートを放った。SBだけど、攻撃面でも役に立つことを強烈にアピールした」 ――そして、後半34分に鎌田を外してMF旗手怜央を、小川の代わりにCF大橋祐紀を起用。大橋は代表初出場でした。 「森保監督は、これまで出場機会が少なかった選手にチャンスを与えた。大橋は、旗手から絶妙のロングパスを受けてGKと1対1になったが、GKにシュートを阻まれた。判定はオフサイドだったけれど、実際はオンサイド。もしシュートが決まっていたらVARが発動され、得点が認められていたと思う。代表での初得点を逃したのが悔やまれる」
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