"海なし県"で養殖「まえばしヒラメ」は至高のおいしさ!実はグルメスポット前橋の穴場6選
海なし県・群馬で養殖した「ヒラメ」が絶品
この「白井屋ホテル」の誕生を機に、全国、いや全世界から、建築好き&アート好きが、前橋にやってくるようになった。そして、同ホテルのメインダイニング「ザ・レストラン」がまた楽しい。群馬県の素材を積極的に使用した、フランス料理の手法で仕立てた「上州キュイジーヌ」を提供しているのだ。ディナーコース1万6500円、ペアリング(アルコール・ノンアルコール・MIX)1万円。(いずれも税込・サービス料別)。シェフ、ソムリエ共に群馬県出身。季節を変えて、何度か足を運んでいるが、毎回、必ず何かしらの驚きがある。 印象に残っている料理はいくつもあるが、海なし県で養殖した「まえばしヒラメ」には度肝を抜かれた。そもそもそんなヒラメが存在しているのを知らなかったし、筆者がこれまで食べたヒラメの料理のなかで、いちばん美味しかった。 メインダイニングのシェフ、片山ひろ氏が監修した、朝食「群馬の朝ごはん」(3800円。税・サービス料込)も郷土愛にあふれている。和食と洋食を用意しているが、舞茸の炙り、下仁田納豆、地鶏のオムレツ、赤城山麓に位置するヒュッテハヤシのベーコンとソーセージなど、いずれも群馬の食材の豊かさを十分に味わえるラインナップで構成。事前の予約で、宿泊のゲスト以外も利用可能だ。ちなみに、先日、ホテルに行った際は敷地内の畑でハーブを育てていた。料理やカクテルに利用するそうで、今後の展開も楽しみだ。
ハイレベルなフランス料理、ランチで手軽に楽しめるのがうれしい
もうひとつ、これまで前橋になかった本格的なファインダイニング(高級レストラン)として注目を浴びているのが、2023年6月にオープンした、フレンチレストラン「cepages(セパージュ)」だ。 シェフとソムリエは、共に東京・西麻布の三つ星レストラン「レフェルヴェソンス」での経験を持つ30代。噂を聞きつけ、すぐに足を運びたいと思ったが、おまかせコース、ワインペアリング、共に3万3000円(税込・サービス料別)という価格設定に庶民の筆者は二の足を踏んでいた。が、不定期で開催しているランチ営業(筆者が行った時は、税・サービス料込で1万6500円)に出かけてみたところ、料理・サービスとも東京のファインダイニング(高級レストラン)とまったく遜色はなかった。東京に行かずともハイレベルのフランス料理が楽しめるのは、地元の美食家にとってはうれしいと思う。 ちなみに、筆者がランチに伺った日は、当然ながらカウンターにはフーディー(美食家)たちが勢揃い。多くはひとり客で、グルメ情報交換がまた楽しかった。 ディナー営業に行ったことのない筆者が偉そうなことも言えないが、シェフ、ソムリエともに勢いがあり、ひとつひとつの料理が生き生きとしている。もちろんペアリングもしかり。21時以降はバー営業も行っている。ワインの品ぞろえも目をみはるものがある。