「他の子はできるのに…」しんどかった幼児期を過ぎて気付いた、《手がかかる時期》の意味
「◯◯さんって、子育てが一番大変そうだよね」
あれこれ試行錯誤しつつも、なかなかうまくいかず、焦りや孤独感が募るばかりだったすみきちさん。そこに追い打ちをかけたのは、同じ子育てサークルのママさんからかけられた言葉でした。 「◯◯(私)さんって、この子育てサークルの中で子育てが一番大変そうだよね(笑)」 (すみきちさんの投稿より *一部編集) 声をかけてきたのは、よく言えば天真らんまん、悪く言えば配慮のないママさん。それまでにも、たびたびモヤッとすることや、気に障ることを言われていたため、いら立ちを覚えてしまったといいます。 「私自身も疲れ切っていたので、 『あはは~、そうかもね~』 とかろうじて聞き流したものの 顔は隠しきれないほどピリピリ&イライラしていたと思います」 (すみきちさんの投稿より *一部編集) 考えられる限りの対応をしてもうまくいかず、出口の見えないトンネルの中を一人でもがき続けていたからこそ、その一言に憤りを感じたのかもしれません。
ほめられることが増えた
すみきちさんのお子さまの警戒心の強さは、幼稚園に入園しても変わりませんでした。毎朝の登園しぶりは、最後の一人になる秋まで継続。変わったのは、そんな我が子を受け止めるすみきちさんの気持ちでした。 「担任の先生から私のストレスを心配されましたが、子育てサークルで散々気まずい時間を過ごしていた私には、毎朝数分間の泣き時間など大したことはなく。 子どももそのうち諦めて淡々と幼稚園に通うようになりました」 (すみきちさんの投稿より *一部編集) 子育てサークルにいたころには覚えていた「焦り」も、気付けば動じずに「大したことはない」と受け流せるまでになっていました。 小学生になった今も、すみきちさんのお子さまは相変わらず口数が少なく、お友達との関わりも多くないといいます。でも、小さいころに見せていた警戒心の強さは、少しずつ「落ち着き」や「優しさ」に変わってきている模様。先生からもほめられることが多いんだとか。 「集団生活で子供同士の色んなトラブルがあるなか 親も感心するほど上手くそれらをすり抜け、 気づけば周りの子達からも 『落ち着いた優しい子』という評価をいただいて それなりに居心地良く過ごしている模様」 (すみきちさんの投稿より *一部編集) 警戒心が強かったからこそ、周りをよく見渡す目が養われたのかもしれません。もしくは、不安感が強かったからこそ、友達の不安にもいち早く気付けるようになったのかもしれません。あんなに焦りと不安でもがき続けていたすみきちさんも「あれ、私って今、もしかしたら他の子たちの親よりもウンと楽に子育てできているかもしれない……」と思えるようになっていました。