アルツハイマー病新薬「レカネマブ」販売……適用患者と薬価に“高いハードル”も 現役世代や「若年性認知症」も対象に
■通院による点滴や MRI 検査の必要も
ヘイゼルアナウンサー 「(レカネマブの適用が)実際に決まった場合には、どのように投与されるのでしょうか?」 徳島アナウンサー 「条件をクリアして投与が開始された場合、2 週に 1 度、点滴で打つため通院が必要です。期間は原則 1 年半。その間にも、脳の部分的なむくみや小さな出血といった副作用の可能性があります。そのため投与開始後は 2 か月に 1 回ほど、MRI 検査を行う必要があります」
■新薬は「希望が持てる」…初期症状は
徳島アナウンサー 「では、私たちはレカネマブという薬とどう向き合っていけばいいのでしょうか? 16 年前、45 歳の時に若年性アルツハイマーと診断された藤田和子さん(61)に、初期の症状について経験を聞きました」 藤田さん 「いつもの自分とは違うな、という(印象です)。本当に自分にしか分からない感覚なんですよね、初期というのは。初期の方にとって有効な薬ができるのは、希望が持てることになるのかなとは思います」
■「私は大丈夫」は NG…今から準備を
藤井アナウンサー 「普段会っていない人が、例えばおばあちゃんの様子を見て違うなと思った時に、どうやって伝えるかも大切なんですよね。急に『おばあちゃん、病院行ってみよう』と言うと『私は元気なんだから、なんでそんなこと言うの』となってしまう可能性もありますよね」 「(周囲の)私たちもどう伝えるのか、どういう状況が続いているのか、じっくり見ていかないといけません。それは他人だけではなく自分のこともそうで、自分が言われた時に素直に受け入れられるのか、そういった準備がいくつも必要だなと思います」 「薬価も高いということもあり、投与までのハードル、どういう人が投与されるかというハードルも多いですが、薬ができたという道は 1 本できましたので、ぜひ『私は大丈夫』と排除せず、受け入れるという準備をしておくのがこれから大切かな(と思います)」 徳島アナウンサー 「認知症の患者さんにとってこの薬が希望であることは間違いありません。ただ、藤田さんはご自身の経験を踏まえながら、『治療で薬を使うことだけが大切なのではなく、本人が自分らしく生きることが最も大切』とおっしゃっていました」 (12 月 20 日『news every.』より)
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