【北欧デザイン×スイス製】スウェーデンの本格時計、Tusenö【実機レビュー】
【Movement:ムーヴメントについて】
裏ブタはサファイアクリスタルを設置したシースルーバック仕様。搭載されているのがSellitaのCal.SW200-1でスペックは2万8800振動(ハック付き)、41 時間パワーリザーブを備えている。高級機のようにロングパワーリザーブではないのは留意点と言えるが、他社の普及機と比べても遜色ないスペックを備えており、デイリーユースのモデルとして安心して使用できる。
【General review:まとめのコメント】
誤解を恐れずに言うと、機能やデザイン要素が多いモデルはある意味でデザインの完成度が低くても情報量でごまかしやすい側面がある。シンプルな3針モデルは、要素が少ないため、ごまかしが利かず、デザインの良し悪しがはっきりしてしまう場合は多いのだ。さらに言うと、シンプルな3針はブランドの個性を表現するハードルも高くなる。その点、今回実機レビューした“ウィンドシーカー”は、時刻表示とデイト表示というシンプルな時計だが、海洋国家として歴史を刻んできたスウェーデンのアイデンティティーをデザインで表現している点が素晴らしい。デッキをモチーフにした文字盤はオメガでも採用しているコンセプトだが、トゥセノーのウィンドシーカーでは、湾曲させたラインに仕立て、外周リングから中央のサンレイ文字盤へ至る立体的な造形によってしっかりと独自性を打ち出している。 》Tusenö(トゥセノー)については ※時計の詳細はTusenö(トゥセノー)のブランド公式サイトを参照
文◎船平卓馬(編集部)