高星明誠(No.3 Niterra MOTUL Z)「僕たちにとって上出来な週末になった」 | SUPER GT 2024 第7戦 オートポリス【SUPER GTあの瞬間】
高星:特段難しかったというものはないですが、やっぱり予選は、路面が濡れているコンディションでスリック(タイヤ)を履かなきゃいけなかったので、そこでクラッシュしてしまうとすぐあとの決勝に間に合わない可能性があることと、僕たちは表彰台を獲らなきゃいけないから(予選で)前に行かなきゃ、という狭間で、精神的なコントロールが難しかったかなとは思いました。
── レースに向けて、チームミーティングではどのような話になりましたか?
高星:“3位表彰台以上”……っていうのは、僕が個人的に思っていたことで、そういう気持ちでいるのを(コンビを組む)三宅(淳詞)選手には伝えてましたが、チームに言ってたわけではありません。チームの雰囲気としては、“絶対獲らなきゃ”という感じではなかったですね。ただ、チームミーティングでは、今持ってるもののなかでやれるだけのことはやろう、と(話した)。(ランキングを争う)ライバルは、速くて僕らよりもポイントも多く持ってる。だからこそ、彼らよりも絶対前でゴールしようという話だけでした。
──ダンプコンディションで予選セッションがスタート。30分間の計時予選は、どうアプローチしたのですか?
高星:一度様子見のタイムアタックをしました。次に着けるタイヤを再びレインにするか、あるいはスリックタイヤにするかの選択のためです。僕らよりも早い段階でスリックタイヤに履き替えて、ウォームアップの周回数は結構少ないなかでタイムを出していたチームもいたようですが、それを見て、結構(路面が)濡れていてもタイヤのウォームアップが早いんだと感じました。ただ、チームが落ち着いて対応してくれたおかげで、僕らはちゃんとタイミングを見極めることができたし、適切なウォームアップの周回でアタックもできました。
── 様子を見ていた3号車のファンは、まだタイムが出ていないと心配していたかもしれませんが、チームとしてはシナリオどおりにやることをやってタイムを出した、そんな感じだったのですね。