自分で「自分の1日を最大限活用」するための5つの時間管理術
タスクを消化可能な小さなサイズに区切る「ポモドーロ・テクニック」
■パレートの法則 「パレートの法則」(80:20の法則とも呼ばれる)は、リモートワーカーとしての時間管理に大きな変化をもたらす。これは、成果の80%は、たった20%の努力から生まれるというものだ。この考え方は人生の様々な側面に応用でき、時間管理も例外ではない。 パレートの法則をリモートワークで実践してみよう。一度にたくさんの仕事をこなそうとするのではなく、最も大きな影響を与える少数の仕事に集中するのだ。たとえば、リサーチ、原稿作成、ミーティング、フォローアップが必要なプロジェクトがあるとする。この中で、どのタスクが最も大きな成果をもたらすだろうか? それが綿密なリサーチやミーティングなのであれば、そうしたタスクの優先順位を上げる必要がある。そうすれば、ファイルの整理や緊急でないEメールへの返信といった些細なタスクに振り回されることなく、大きくプロジェクトを進捗させることができる。 ■ポモドーロ・テクニック 「ポモドーロ・テクニック」とは、各タスクを消化可能な小さなサイズに区切ることで、集中力を高め、仕事の成果を感じやすくする手法だ。 具体的なやり方を説明しよう。まず、タイマーとToDoリストを手に取る。リストの中から、プレゼンテーションの準備やビデオの編集など、あなたの注意を必要とするタスクを選ぶ。タイマーを25分にセットして、その仕事に正面から取り組む準備をする。この25分間のブロックがあなたの「ポモドーロ」だ。この間は、携帯電話をマナーモードにし、通知をオフにし、マルチタスクをしたい衝動を抑えよう。アラームが鳴ったら、自分へのご褒美として5分間の休憩を取る。ストレッチをしたり、飲み物を飲んだり、ちょっと散歩したりしてリフレッシュするのも良いだろう。 タスクによっては25分以上必要なものもあるので、ポモドーロを45分や1時間に調整することも可能だ。逆に短時間で終わるが繰り返し発生するタスクの場合は、それぞれを15~20分間隔でこなすことも可能だ。柔軟性を保つことで、各作業セッションを最大限に活用できるようになる。 ■「カエルを食べろ」 これは新しい朝食ブームの話ではない。「カエルを食べろ」と呼ばれる時間管理のテクニックは、1日を最も困難なタスク(=カエル)から始めるというものだ。最も大きな障害に最初に対処することで、より実り多い1日を過ごすことができる。 たとえば、詳細なプロジェクト計画の立案という困難なタスクと、ソーシャルメディアへの投稿をスケジュールするというような、それほど難しくないタスクの2つがあるとしよう。この場合、より困難なプロジェクト計画のタスクを先に進めることで、集中力とエネルギーレベルが高いうちにそれをこなせる。ひとたび重い仕事を片付けてしまったら、ソーシャルメディアのスケジューリングのような些細なタスクは、まるで公園を散歩するようなものだ。 このテクニックは、ついつい難しいものを先延ばしにしてしまうという欲求に打ち勝ち、ToDoリストが増えていくストレスを軽減するのに役立つ。 効率的な時間管理法を学ぶことで、リモートワークのルーティンに大きな変化が生まれるだろう。この記事で紹介したテクニックを試し、自分に最適なものが見つかるまで微調整してみよう。
Sho Dewan