自分で「自分の1日を最大限活用」するための5つの時間管理術
在宅勤務はもはや単なるトレンドではなく、私たちの働き方を変えた。実際、ピュー・リサーチ・センターによる2023年の調査では、リモートでできる仕事を持つ人の約35%がフルタイムで在宅勤務をしていることが明らかになっており、この働き方の転換がいかに大きな傾向かを示している。 しかし、正直に言おう。リモートワークへの移行は簡単なものではない。上司の目を気にすることも、ワークスペースを線引きする物理的なオフィスもなくなれば、時間の管理が難しくなる可能性がある。 1日の限られた時間を最大限に活用しながらタスクをこなすのに苦労しているなら、効果的な戦略を取り入れる必要がある。そこで、リモートワーカーにおすすめの時間管理テクニックを紹介しよう。 ■タイムブロッキング やらなければならないことが多すぎて、1日がだらだらと過ぎていくように感じたことはないだろうか。それを変えるのがタイムブロッキングというテクニックだ。 各タスクに専用の時間枠をあらかじめ確保することで、それぞれのタスクに集中できるよううになる。この方法なら、次に何に取り組めばいいのかが分かりやすくなり、重要度の低い作業に注意が散漫することなく、本当に重要な仕事に集中できるようになる。さらに、複雑なプロジェクトに適度なプレッシャーを感じながら取り組めるため、生産的なリズムが生まれ、無理することなくスキルを磨くことができる。 たとえば、重要な報告書を書くというタスクに加えて、雑多な小さなタスクをいくつもこなしている場合、それぞれのタスクに特定の時間ブロックを指定することで、仕事量の管理方法を変えられる。報告書の下書きにまとまった時間を割き、細かいタスクには別の枠を割り当てる。これにより、全体のタスクを管理しやすくなる。 ■アイゼンハワー・マトリクス 「アイゼンハワー・マトリクス」と呼ばれる手法は、緊急度と重要度に基づいてToDoを分類するのに役立つタスク管理法だ。この手法を使えば、優先順位をより効果的にスケジュールに組み込める。 まずは緊急かつ重要なタスクを特定することから始めよう。こうしたタスクは、すぐに取り掛かる必要があり、長期的な目標に大きく影響するものだ。たとえば、重要な会議はすぐに対処しなければならないタスクの1つだ。 その一方で、重要だが緊急ではないというタスクのカテゴリーも存在する。たとえば、長期的なプロジェクトの計画立案などはこのカテゴリーに入る。こうしたタスクは、目的を達成するのに役立つが、すぐにやる必要はないので、後回しにしても構わない。 そして、日常的なルーティンの確認など、緊急性はあるが重要ではないタスクは、誰かに委任してしまうのが一番だ。こうしたタスクはすぐに処理する必要があるものの、あなたにとっての主目的を達成するものではないため、誰かに任せられるなら任せてしまおう。そうすれば、あなたの時間をもっと重要性の高いタスクに割り当てることが可能になる。 最後に、スパムメールの処理など、重要でも緊急でもない仕事はリストから外すべきだ。気晴らしを最小限にすることで、本当にやるべきことに集中できる。