VENTENYランボルギーニが逆転王者に向けてポールポジション獲得。muta GR86は絶望から再起の3番手、ランク首位LEON AMGは10番手【スーパーGT最終戦GT300予選レポート】
12月7日、三重県の鈴鹿サーキットで2024年スーパーGT最終戦となる第5戦『SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL』の公式予選が行われた。GT300クラスは小暮卓史/元嶋佑弥組の88号車VENTENY Lamborghini GT3が、逆転王者に向けてのポールポジションを獲得している。 【写真】ガッツポーズでポールポジションを喜ぶ小暮卓史(VENTENY Lamborghini GT3) 台風の影響で最終戦として開催されることになった2024スーパーGT第5戦鈴鹿。土曜日は朝から晴天になったものの、12月ということで気温は上がらず、13時50分のGT500クラスQ1開始時点で気温14度、路面温度21度というコンディションで予選は開始された。 今回の第5戦はタイヤの温まりなどが考慮され、予選各セッションは通常の10分間から15分間に5分延長。また、Q1とQ2はGT500クラスから先に行われることに加え、タイヤウォーマーの使用は禁止となる。形式はタイム合算方式で変更はない。 14時13分から始まったGT300のQ1は、シーズン途中から変更された全車一斉にアタックする形式で、Q2の上位と下位が分けられる。今回は25分間のセッションで27台が走行することになり、最終的にトップタイムはタイトルを争う88号車VENTENYの小暮卓史がトップタイム、2番手には僚友の87号車METALIVE S Lamborghini GT3の坂口夏月が続き、JLOCの2台がコースレコードタイム更新のワン・ツーとなった。 ランキング首位の65号車LEON PYRAMID AMGは蒲生尚弥が9番手でアッパー14に進出した。そしてGT300のQ1でサーキットの視線を釘付けにしたのは、2号車muta Racing GR86 GTを駆る平良響だ。 大逆転チャンピオンに向けて予選ポイントが重要になす2号車mutaだが、平良が最初のアタックのデグナーカーブでまさかのスピン。しかしダメージなくコースに復帰すると、残り3分半で再起を果たし4番手に食い込んでみせた。翌周の連続アタックでは順位を上げることができなかったが、上位グリッドが決まるアッパー14に進むことに成功した。 続くQ2では、まず行われたロワー15のトップタイムを96号車K-tunes RC F GT3の高木真一が記録して、合算での15番グリッドを獲得している。そして上位グリッドを決めるアッパー14では、まず残り8分を残してアタックを開始した61号車SUBARU BRZの山内英輝が1分55秒249でトップに立つ。 そのまま連続アタックを行った山内だったが、130Rでapr GR86 GTと交錯しかけコースアウトしてしまいピットへ戻る事態に。その後タイトルを争う88号車VENTENYの元嶋佑弥が1分55秒570を記録すると、合算で88号車VENTENYがポールポジションを獲得。タイトル争いに向けてまずはポールポジションの3ポイントを獲得することに成功した。 ランキング首位の65号車LEONは10番手となったため、両車のポイント差は8ポイントに縮まった。これで65号車LEONは明日の決勝で自力チャンピオンを決めるには2位以上でのフィニッシュが求められる。 2番手には速さを取り戻した61号車SUBARU BRZが続き、チャンピオンに向けては依然として厳しい条件ではあるが、Q1でのスピンから復活し、堤優威がQ2で5番手となった2号車mutaがつけるトップ3になった。 [オートスポーツweb 2024年12月07日]