口元老化を防ぐ「歯みがき」のコツ。ゴシゴシみがきは汚れが落ちず逆効果に
歯と歯茎の健康をキープするには、毎日の「歯みがき習慣」を見直すことが大事です。そこで、1日じゅう菌の増殖を防げる「口腔ケア」を、歯科医の照山裕子先生が教えてくれました。忙しいときに続けられる習慣も紹介します。 【写真】歯ブラシの正しいもち方
朝は汚れやすいところを中心にブラッシング
朝食後は歯みがきをしましょう。ただし、大人は子どもと比べ、歯の表面のエナメル質が薄くなってきているので、みがきすぎると傷つけることも。忙しい朝は汚れやすいところをサッとみがくとOK。
●OK:ペンのようにブラシを持ち小刻みに動かす
毛先を小刻みに振動させ、汚れをかき出すようにするのがコツ。歯ブラシは場所ごとに当て方を変えると、すみずみまでみがけます。 表面、歯と歯茎の間、奥歯、前歯と、歯ブラシの角度を調整するときれいに。
●忙しいときはタフトブラシでみがくだけでも
時間がないときは「毒出しうがい」(※)のあと、汚れやすいところだけで十分。細部はヘッドが小さいタフトブラシがあると便利。 ※ 毒出しうがい…少量の水により強い水流を起こして口腔内にたまったバイ菌を排出させるうがい方法。
昼食のあとは、緑茶のうがいですっきり
昼食後は「毒出しうがい」を。このとき緑茶を使うと口臭予防になります。 時間に余裕がある場合は、汚れや食べかすがつまりやすい歯の間を歯間ブラシなどで清掃するのもおすすめ。ケースつきの歯間ブラシがあると便利です。
寝る前のケアで歯と歯茎の健康をキープ
就寝前は、時間をかけてお口の中を大掃除。ケアが不十分のまま寝ると、就寝中に「バイオフィルム」が形成されます。これは排水口のヌメリのようなもの。虫歯や歯周病の原因となるので、しっかり落としましょう。
●1:フロスや歯間ブラシで汚れを取り除く
歯ブラシだけでは取り除くのがむずかしい歯間汚れは、フロスなどで清掃を。歯と歯茎の健康を保つ大事なケアです。
●2:歯みがきをしっかりする
10分以上かけて丁寧に。ブラシを当てる順番を決めておくと、みがき残しを防げます。利き手側の奥歯はみがきづらいため念入りに。
●3:マウスウォッシュでさらに清潔に
マウスウォッシュで毒出しうがいをすると菌が住みつきにくくなります。就寝前にクリーンな状態を保つことで、虫歯や歯周病のリスクも低下。
ESSE編集部