勇気与えるゲームを 明徳義塾、喜びと意気込み 鈴木主将「1試合に成果出し切る」 /高知
新型コロナウイルス感染拡大で中止になった今春のセンバツへの出場権を獲得していた32校を甲子園に招待する「センバツ交流試合」の開催が10日、決まった。決定を受け、明徳義塾(須崎市)は記者会見を開き、喜びと意気込みを語った。【北村栞、松原由佳】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 記者会見の冒頭、同校の㟢本宏明校長は「甲子園の土を踏めることが決まって学校としても大変喜んでいる。コロナ対策を万全にして、元気な姿を甲子園で披露できるように頑張っていきたい」とあいさつした。 馬淵史郎監督(64)は、「機会をいただいた以上、交流試合をやってよかったと、見ていただく人に勇気を与えるようなゲームをしたい」と力を込めた。選手たちは甲子園という大きな目標を失ったことで非常に落ち込み、モチベーション維持が難しかったという。馬淵監督は「(この状況を)何とか乗り切る力が世の中に出てから必要なんだと、自分にも言い聞かせながら選手たちに接してきた。耐えて頑張った選手たちにご褒美が来たという気持ちで臨みたい」と語った。 鈴木大照主将(3年)はこれまでの日々について「監督や先生方には今まで通り全力で指導していただいたので、自分たちも期待に応えたいという気持ちで頑張ってきた」と振り返り、「(甲子園での)1試合に、今まで練習してきた成果を全て出し切りたい」と意気込んだ。 一方、県高野連の山崎正明理事長は毎日新聞の電話取材に対し、「子どもたちにとって一生の宝となるだろう。甲子園を満喫してもらいたい」と期待した。