阪神の新外国人サンズが新型コロナ感染拡大でも検討されている開幕プランに「不安」「疑問」と米紙に激白
阪神の新外国人ジェリー・サンズ(32)が新型コロナウイルスの感染拡大でプロ野球開幕の先行きが見えない状況への偽らざる心境を明かした。米国ボストン・グローブ紙の取材に応じたもので、同紙は「いつ再開できるのか?アジアのリーグによる試みは、MLBの参考になる」というNPBの新型コロナに対する取り組みを検証する記事の中でサンズのコメントを紹介した。 サンズは、2012年に数カ月間、ボストン・レッドソックス傘下のマイナーチームに所属していたことがあり、そこに同紙が目をつけたもの。 同紙に「阪神や数球団が活動停止となり、サンズは、現在、妻と5歳、3歳の2人の息子と共に日本で“緩やかな隔離状態“の中生活している」と、紹介された新助っ人は、現在の心境をこう語っている。 「世界中で6フィート(約183センチ、人と離れる)の境界距離や、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離戦略)といったことが話題になっているが、それでも私は打席に立って一塁の守備についている。不安だ。チームの選手(藤浪、伊藤、長坂)に感染者が出たとき、正直に言って、大きな驚きではなかった。感染者数が少ない(日本の)統計を見てみると、おそらくウイルスに感染しているが、無症状、もしくは、のどに痛みがあるけれど誰にも言わずに歩き回っている人がいたんだろう」 3月26日にチームの同僚である藤浪晋太郎、伊藤隼太、長坂拳弥の3選手の陽性反応が確認され、チームの活動が停止するまで、サンズは、無観客のオープン戦、練習試合に出場していた。新型コロナの感染拡大が進む中でも強行されていた試合に不安を感じていたという。 ただチームメイトから3人の感染者が出ても驚かなかったのは、世界の他国に比べて、日本の感染者数が、まだ少ない理由が”PCR検査が広くいきわたっていないためで潜在的な感染者が多数いる”と踏んでいたから。 客観的に判断できる外国人にとってみれば、野球界だけでなく、日本政府の新型コロナ対策が甘く映っていたのかもしれない。