かんぽ不適切販売問題 日本郵政らが会見(全文6)現場の問題を社長は知らなかった
知らなかった
これは私も同じような印象、本当に今から見ると恥ずかしいんですけれども、思ったことがあって、聞いたのが、何回も国会等でも回答しているとおり、当時は募集品質は保険業務にとって大変に大事なテーマであって、非常に真剣に取り組んでいて、特に高齢者のお客さま等々に対する対応等と、特に横山社長、植平社長になってから、それを中計の重要なテーマで持ってくるとか、2017年12月にキャンペーンを打って、大キャンぺーンが始まるとかいうことをやっていて、良くなってきてるんだという報告を聞いて、それなのに、こういう報道はちょっとひどいんじゃないかという議論があって、あ、そうですか、で終わっちゃったんですね。痛恨の極みですけども。 そういう騒ぎがあったときに議論がありましたけれども、本件はたまたま個人的に聞いたから、取締役会の議題にしようというような記憶はまったくございません。知らなかったと、それを先ほど何回も申し上げているように、持ち株のガバナンスとしてはこれが大きな、最も大事な再発防止策の1個の次の手になりますので、そういうことを克服できるような対応を、これから幾つかつくっていこうと。今までルール、ご報告したとおりです。それをきちんとやっていこうと思っています。 朝日新聞:ごめんなさい。知らなかったっていう事実があるとしても、じゃあ、なんで把握できなかったという状態ができたのか。あるいは把握する、これからは十分いろいろ聞きましたけれども、今まで把握できる状態をつくっておくことが取締役、かんぽも含めて。 長門:何回も申し上げているんですけれども、いい、悪いは別ですよ。この問題は現場で起こっていて、現場の社長も知らなかったんですよ、事件としては。今までの持ち株会社のガバナンス上は、いろいろなことを決まるときに、いろいろ議題が提案されて、真摯に議論して、かなり論客がそろってますから、いろいろ議論をして決めてきたというときに、この問題が問題として誰一人、グループとして、誰一人は言い過ぎだな。経営陣の中でいなかったことが理由だと思います。だから今、こんなにいろんなことやって、それを克服しようといって、ご存じのとおり手を打ってきたわけですね。