「トヨタのGRヤリスとは何者?」別格の存在と全身から漂うオーラ……世界ラリー選手権で活躍する“爆速”GRヤリスをクルマライターが試乗レポート
トヨタのコンパクトカーと言えばヤリス。取り回しよく、実用的なクルマなのだが、GRヤリスはなにかが違う。別格の存在と全身から漂うオーラ。さらに進化したGRヤリスとは何者なのか!? ⇒【写真】さらに進化したGRヤリスの詳しい画像を見る(全18枚)
ヤリスの名前が付くけれど街中でよく見るヤリスとはまったくのベツモノ
スターレットのあとを受けて1999年に誕生したのがヴィッツ。21世紀を迎えるにふさわしい、欧州的なアカ抜けたデザインと高い実用性で、ヒットとなった。そして2020年に登場した4代目は欧州仕様の車名、ヤリスへと変更され現在に至る。そしてGRは「ガズーレーシング」の略で、GRスープラに続く第2弾がGRヤリスだ。GRとは本格スポーツモデルの証であり、GRヤリスは3ドアクーペで世界ラリー選手権(WRC)参戦のための公認取得モデル。戦うために生まれたハイパワースポーツだ。 ラリーを中心としたモータースポーツ参戦を想定して開発されているだけに、見た目からしてノーマルのヤリスとは完全なる別物。ワイドフェンダーからは重厚なイメージが強烈に漂う。 ベースのヤリスにはない3ドアクーペスタイル。大胆なプレスラインをもつリヤフェンダーは、フロント以上にエッジが効いていて、安定した走りを予感させるデザインだ。
速く走るための特等席!ドライバーのために集約されたインテリア
プロドライバーとともに開発されたというだけに、まさに戦う現場。各操作系は運転席を囲むように配置されていて、コクピットと呼ぶにふさわしい。手を伸ばせば自然に操作ができ、最小限の目線移動で確認ができる。 GR専用のグラフィックメーターもプロドライバーの意見が盛り込まれ、スポーツ走行に必要な情報を中心に表示。肝心のタコメーターはヘルメットを被っていても見やすいように2パターンの表示が可能だ。
上質レザーをまとったシートはホールド性抜群!意外なほどに快適な車内空間
今回試乗したRZハイパフォーマンスはプレミアムスポーツシートとなる。ホールド性にこだわった形状はもちろん、静電気防止機能もプラス。走りを妨げる車体への帯電を減らすという。 3ドアのため後席への乗り降りは少し面倒だが、大人が4人乗れるのは貴重。シート自体の質やスペースに不満はない。 実用車のヤリスがベースだけに、ラゲッジは十分な容量が確保されているのはうれしい。開口部も広くて積み下ろしも楽にできる。 ラゲッジフロアを上げてみると……。前後重量配分適正化のために後方に置かれたバッテリーが姿を現す。隣にはインタークーラーを冷却するためのウォータースプレー用のリザーバータンクが鎮座している。
【関連記事】
- 「今あえて選ぶ“モデル後期”SUV」カッコよくて走れてコスパも◎!スバルの5代目フォレスターを自動車ジャーナリストが徹底解説『小沢コージの遊べるクルマ』
- 「予定の6倍売れてる!?大本命コンパクトミニバン」1カ月で38,000台到達のバカ売れ中!“新型フリード”の人気モデル&構成を大発表
- 「最新テクノロジー満載のeスポーツセダン」BYDの最新EV“シール”はデザイン、質に加えて走りも追求……それでいてこの価格は凄すぎる!
- 「人気車種が買い求めやすい設定に」注目必至、マツダのクロスオーバーSUV“CX-30”が一部改良
- 「争奪戦必至のレクサス」トヨタ GRヤリスのパワーユニットを移植!ハイパフォーマンスモデル“LBX MORIZO RR”が登場