「トヨタのGRヤリスとは何者?」別格の存在と全身から漂うオーラ……世界ラリー選手権で活躍する“爆速”GRヤリスをクルマライターが試乗レポート
304PSを発揮するエンジンをマニュアルで操作する喜び
ボディはスポット溶接を約13%増し、構造用接着剤の塗布範囲も約24%拡大することで剛性を大幅アップ。4WDならではの蹴飛ばすような加速でも不安はなし。 内部も高精度、軽量に徹底的にこだわっている。2024年1月に行われたマイナーチェンジの最大のトピックがエンジンのパワーアップ。馬力は272馬力から304馬力にアップ。トルクも1割弱向上した。 6速MTは操作感もよく、クロスレシオならではの小気味よさが楽しめる。自動でエンジン回転を合わせるiMT機能も付く。そしてマイナーチェンジで加わったのが、トヨタが全日本ラリーなどで熟成させてきたGR-DATと呼ばれる8速AT。Dのままで速く走るをコンセプトに掲げ、世界最速レベルの変速スピードなど、従来の常識を覆す。3つの4WD制御はシフト横のダイヤルで選択可能。
走りを加速させる装備を満載!ディテールを見るだけでも気持ちが昂る
ハイスペックターボだけに、純正ながら大型インタークーラーを装備。グリルから大胆に覗くのはGRヤリスが別格の存在であることを表す。 ドアミラー調整スイッチの横にあるのがインタークーラーに水を噴射するウォータースプレーのボタン。高温時に使用して、吸気温度を下げる。戦うクルマならではの装備だ。 重心を下げるのに効果を発揮するカーボンルーフ。そのほか、ボンネットとドア、リヤハッチはアルミ製で徹底的に軽量化にこだわっている。 RZハイパフォーマンスは225/40ZR18のミシュランパイロットスポーツ4SにBBS製アルミホイールを組み合わせる。スポークから覗く赤いキャリバーもスポーティだ。ブレーキは高摩擦のパッドを採用するなど抜かりなし。バンパーには冷却ダクトも付く。 純正とは思えない、乾いたサウンドを放つ2本出しマフラー。メッシュグリルからサイレンサーがラリー的な雰囲気を演出する。 強烈なエンジンパワーを余すところなく路面に伝える電子制御4WD。トルセンLSDも純正で付く。GR-FOURは往年のセリカGT-FOURへのオマージュとなる。
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