阪神・村上頌樹は師匠・青柳晃洋の指令に「今年の漢字」で応える 他球団のエースに『勝』つエースになる!
阪神・村上頌樹投手(26)が8日、静岡・沼津市の愛鷹(あしたか)球場で合同自主トレを開始した。昨季7勝11敗と勝ち星よりも負け数が上回ったことを反省。2025年シーズンの目標を漢字一字で「勝」と定めた。師匠で、ポスティングシステムを利用して米大リーグ移籍を目指す青柳晃洋投手(31)からは「他球団のエースに勝て!!」と〝最後の指令〟を受け、決意を新たにした。 【写真】青柳晃洋、ポスティングシステムの移籍交渉期限が迫り「マジでしゃべれることがない」 富士山にほど近い愛鷹球場で、村上が2025年に向けて決意表明だ。一昨年のような輝きを取り戻し、真のエースと呼ばれたい。自分自身を奮い立たせるべく、新年を表す漢字一字を問われると『勝』だと即答した。 「去年は負け越しちゃったんで。やはり一番は勝ちたい。自分に対しても相手(投手)に対しても。もう一度、チームを優勝、日本一にしたい」 3年目の23年にプロ初勝利を含む10勝を挙げ、チームのリーグ制覇と日本一に貢献。リーグMVP&新人王をダブル受賞した。連覇を目指した昨季は、岡田前監督から6連戦の頭で、他球団のエース級との対戦が多くなる火曜の先発を託されたが、思うような結果は残せず。防御率こそ2・58だったが、7勝11敗と負けの数が上回った。火曜は10戦に登板し2勝5敗と、チームを勢いづけられなかった。村上にとっての師である青柳から指摘されたのも、そこだった。 「チームが優勝するためにはエース級に勝てるエースがいないといけない。(村上には)そこを目指してほしいなと。自分がこの辺(現状)でいいやと思ったら終わりだと思うので」 村上は、青柳には2軍でくすぶっていたころから相談に乗ってもらっていた。今季からはチームメートではなくなるかもしれない先輩からの、愛ある指摘に、胸がジーンときた。もちろん村上自身も分かっている。一流投手の仲間入りをするためにも、「エース級との投げ合い」は乗り越えなければならない壁だ。 「いいピッチングをしても、負けたらやっぱり負け。それが記録として残る」 昨季は才木が13勝を挙げ「エース」と脚光を浴びたが、相手先発の6番手などとの投げ合いが多い日曜の登板で勝ち、飛躍へつなげていった。村上が相手のエース級に勝ちまくれば、もう一度「真のエース」の座を奪い返すことは可能だ。