酔鯨酒造から最高級大吟醸 「日本の酒を世界へ」上田社長
泡盛「ZAMPA」の比嘉酒造と発表会
酔鯨酒造は、最高級酒「酔鯨 純米大吟醸 DAITO 2024」(720㎖、税込2万2000円)を発売した。これに合わせて8日、大阪市のザ・リッツ・カールトン大阪にて新作発表会を開催した。 「DAITO」は、兵庫県加東市東条特A地区産の特上山田錦を精米歩合30%まで磨き、2種類の酵母で醸造、中取りだけをフレッシュなままボトリング。五味のバランスにこだわり、複雑で繊細な味わいが特徴。 象徴であるボトルデザインは年ごとにアーティストとコラボレーションしており、9年目を迎える今年は、石川県輪島市の漆芸家の桐本滉平氏と実現。漆を用いた「金継ぎ」の技法による、再生や生まれ変わりを意味する「REBORN」をテーマにデザインした。1200本の数量限定発売。ロットナンバー入り。 またこの日は、泡盛「ZAMPA」を製造する、沖縄の比嘉酒造と共同で開催。ファッションブランドのボッテガ・ヴェネタにもかかわった陶芸家の今村能章氏が酒の味を決めるブレンドやボトルデザインを監修した、最高峰酒の「TORAKICHI 2025」も披露。それぞれの日本酒や泡盛に合う料理とのマリアージュが提供された。
酔鯨酒造の上田正人社長はあいさつのなかで、「25年の大阪・関西万博を控え、文化庁がユネスコ無形文化遺産に日本酒や焼酎、泡盛など日本の伝統的な酒造りを登録しようとする動きにある。11年前に和食が登録されてから、世界中に和食が広がり清酒も追随することができた。今後日本の酒が登録されればさらに脚光を浴び、追い風となる。そんなチャンスを機に当社と比嘉酒造が手をとり、登録を推進させようとタッグを組んだ。日本が生み出した日本酒と泡盛の良さを伝えて、世界に広げるきっかけにしたい」と話した。 比嘉酒造の比嘉兼作社長は、「訪日客の増加をみても分かるように、アジア圏のなかでも日本食は人気のあるコンテンツ。日本酒や泡盛は何百年という日本文化の象徴でもあり、日本の酒が世界に広がるようにアピールしていきたい」などと語った。