「このままじゃ…苦しむ」古賀紗理那が語る“女子バレーの課題”「考えて動ける選手が圧倒的に少ない」とは?「本気で日本代表を目指す子のために」
パリ五輪を最後に、現役生活にピリオドを打ったバレーボール日本代表・古賀紗理那(28歳)。惜しまれつつコートを去るキャプテンの本音に迫った。【NumberWebインタビュー全2回の2回目/前編も公開中】 【貴重写真】「脚長っ!」スーパー女子高生だった18歳の古賀紗理那、見たことある?「めっちゃ感動した…」母がサプライズ登場した“バレー人生最後のサーブ”や「ソファーでくつろぐ古賀紗理那」も見る 「今まで以上にNGはないから何でも話します」 宣言した通り、古賀紗理那はしゃべり続けた。
「本気で変わらないと、絶対に勝てない」
これまでの歩みを振り返りながら飛び出す言葉はすべて古賀の本心で、時折「今の話、さすがに書けないですよね」と苦笑いを浮かべるほど、際どい話題も上がる。だがその言葉の端々から、彼女がいかにバレーボールを愛し、どれほど真剣に取り組んできたかが伝わってきた。 そして、ジェスチャーも交えながら語る古賀の言葉に最も熱を帯びたのが、これからの日本代表や女子バレーの未来について、話を向けた時だ。 古賀の言葉は辛らつだった。 「すごく言い方が悪いかもしれないですけど、このままじゃ負けるし、苦しむと思います。それぐらい、女子バレーは本気で変わらないと、絶対に勝てない。危機感しかないです」 なぜそう考えるのか。 「“考えて動ける”選手が圧倒的に少ない。それは選手個々の問題でもあるけれど、これまでの環境も大きいと思っていて。私も含めて、ほとんどの女子選手は小学生、中学、高校、ずっと言われたことをやるだけ、指示を待って動くのが当たり前だった。だから自分で動いたり、考えたりできないし、できる土壌がない。だから、正直に言えば、日本人選手を相手にして戦うVリーグはすごく楽でした」 古賀は東京五輪からパリ五輪までの3年間を「一番成長できた」と振り返る。実際にVリーグや皇后杯の決勝、ここぞという場面での決定力や勝負強さは群を抜いていた。それは、食生活を含めた日々の生活から身体作りを徹底し、より高く跳ぶ、速く動くためのトレーニングに取り組んできた成果に他ならない。 ただ、「楽でした」と語った真意を続ける。 「私に対してどういう対策で臨んでいるか、すぐわかるんです。だから、私はその逆に打つ。それでバンバン得点を決められたら、普通は試合の中で対策するけど、最初から最後まで『古賀に対してはここを締めて、ここで守る』と決められた通りにしか動かない。自分で考えられないし、指示待ちの選手が多いからVリーグでは楽に決められる、って思っていました」
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