【新連載】オデッセイ「Square 2 Square」話題の“トルクレス”はどうなんだ?/オグさんのPUTTER偏愛日記 #2
【ポイント-2】構えやすいものを選べばOK
S2Sはシリーズのコンセプトが明確なこともあり、3つのヘッドの大きな差異はアドレス時の見え方です。言ってしまえば、一番構えやすいと思ったものを選べば良いでしょう。 <ジェイルバード> ジェイルバードは、打ち出し方向に対して垂直なラインによる構えやすさが特徴。フェース付近ではなくヘッドの中央付近を見てアドレスするゴルファー、または利き目が右のゴルファーが構えやすいと感じることの多いモデルです。
<#7> #7は、打ち出し方向に対して平行に入る長いサイトラインを持つモデル。ブレード側のセンターにもサイトラインが入っており、白いAi-ONEフェースと合わせてT字型のラインが生まれます。サイトラインがあった方が構えやすいと感じるゴルファーにマッチします。
<DW> ブレードタイプのDWは他のモデルと比べてヘッドの奥行きが狭いこともあり、わずかですが、振り心地が軽く感じました。実物を計測した重量はほぼ同じでしたので、これは見た目の印象によるものでしょう。ヘッドの動かしやすさを感じたので、ストロークテンポがクイックな自覚があるゴルファーは、DWを振りやすいと感じると思います。 縦に長いブレードタイプは視覚的に扱いやすく感じられる形状です。S2Sはオートマチックに振るのがベストなので操作性は必要ありませんが、ブレードタイプの方が構えやすいならDWがいいでしょう。
前述の通り、S2Sはパッティングスタイルが固まっていないゴルファーほど良い結果に導いてくれるパターだと思います。パターをどう打っていいかわからない、ただ何となく打っている、なんていうゴルファーに是非おすすめしたいですね。自分のパッティングスタイルが決まっているゴルファーにとっては打ち方を強要されることにもなり得るので、マッチしないゴルファーもいるでしょう。しかしそんな人でもS2Sを1本持っていて損はないかなと思います。理由は、調子の悪い時にS2Sを使えば安定したパッティングが可能だから。それくらい使い方が明確で、非常に高性能なパターです。 取材協力:AR GOLF JAPAN 写真:小林司