【新連載】オデッセイ「Square 2 Square」話題の“トルクレス”はどうなんだ?/オグさんのPUTTER偏愛日記 #2
S2Sは3つのヘッドをラインアップしています。どれも前述した工夫がなされ、打点がズレてもボールの転がりが変わりにくいAi-ONEフェースを搭載し、非常にミスに強く仕上がっています。
■Ai-ONE Square 2 Square ジェイルバード
“初出”は実は10年前
本モデルの一番の特徴は、やはり構えやすさでしょう。横方向のサイトラインがほとんどなく、2色の塗り分けによる垂直なラインはコントラストとも相まって、ヘッドのどこを見ても目標に対して正確に構えやすくできていると思います。
■Ai-ONE Square 2 Square #7
ツノ型は今や不動の人気
「ツノ型」「クワガタ」「カニ」などの愛称で呼ばれる#7は、愛用者の非常に多いモデルです。ヘッド形状由来の構えやすさに加え、打ち出し方向と平行に入る長めのサイトラインはボール幅とほぼ同じで、ストロークのイメージが自然と湧きます。
■Ai-ONE Square 2 Square DW
幅の広いブレード型
モデル名の「DW」とはダブルワイドの略で、ヘッドに奥行きのあるブレードタイプによく使われる名称です。ブレードタイプの構えやすさやシャープさと、マレットほどではないにせよ適度な安心感を両立させたモデルとして最近増えつつあります。ブレードタイプ愛用者や、大きなヘッドに苦手意識があるプレーヤーに向けたモデルです。
他のパターとは異なる特徴を複数持つS2Sは、使用するにあたって気を付ける点があります。それは「パターに逆らわないこと」です。傾いて装着されたシャフトはハンドファーストの形―リストの動きを抑制できる構え―を再現性高くするための工夫で、シャフトが垂直になるよう構えてしまうとロフト角がつき過ぎフェースが左を向きやすくなります。換言すれば、これほど打ち方を強要されるパターも少ないでしょう。ですが、パターの言うこと?を聞いていれば、非常に安定したストロークが手に入ります。
【ポイント-1】 どちらかといえば左肩軸のイメージで
S2Sはストロークバランス設計によって、ストローク中のフェースの捻じれが非常に少ないパターです。その特性を生かすには、プレーヤーが余計なことをしないのが一番。ハンドファーストで構えればリストの動きが抑制されるので、その形を維持してショルダーストロークを意識して打てば、パターの特性によって安定したパッティングができます。 通常のパターよりも少し吊るように意識すればストローク中のヘッド軌道がストレートに近くなりやすく、ストロークバランスのメリットがより生かせます。軸のイメージは、センター軸でも問題ないですが、どちらかといえば左肩軸の方がマッチします。構えた時点でハンドファーストになるため、グリップエンドが左肩方向を指します。そのグリップエンドの向きを維持するイメージを持つととてもスムーズにストロークできました。