全米メディアは大谷翔平の23、24号を含む7本塁打でも勝てないエ軍の不名誉記録を嘆く…NY紙は大谷をトレード放出しなかった戦略を批判
地元紙だけでなくニューヨーク紙までこの異例の敗戦を取り上げた。 ニューヨークタイムズ紙は「本塁打を連発したが十分ではなかった」との見出しを取り「マイク・トラウトと大谷を誇るチームは負け続けている。現在44勝61敗だが、木曜日夜の試合は、特に(大谷を)いらだたせたに違いなかった」と報じた。 同紙によると1試合7本塁打を放ったチームは、過去に85あり、その戦績は79勝6敗で最初の敗戦は1995年だという。 「(本塁打重視へ)野球が変わってきたことを好まない保守的な人々にとって、この試合は究極の一例になったかもしれない。多くの本塁打が放たれたが、走者はほとんど出なかった。この試合で、エンゼルスの本塁打以外のヒットは2本だけ。そして2四球で9三振を奪われた。この試合でのチーム打率は、本塁打7本以上の試合では最低となる.257だった。こうした試合での通常の打率は.400はキープするものだ」と評した。 また「エンゼルスのチーム本塁打数はリーグ平均の少し上だが、チーム得点は下から5番目。トラウト(現在は負傷者リスト)、大谷、ウォードが打っている一方で残りの選手の数字はパッとしない」と指摘。 100打席以上の13人のうち8人が打率.250以下であり、「ウォルシュを責めるものではないが、一塁手が打率.231で20四球では勝てないだろう。エンゼルスはBaseball ReferenceのWAR(貢献度指標)で中堅手(通常はトラウト)と指名打者(普段は大谷)を除いた投手以外のすべての野手のポジションで平均以下だ」と付け加えた。 その上で「大谷の大活躍の試合がエンゼルスの勝利を保証するのも難しい。木曜日の試合で彼はメジャー通算11度目の複数本塁打を記録した。だが、その11試合の勝敗は6勝5敗だ。大谷とトラウトは、エンゼルスファンだけでなく中立的なファンの目をも魅了するが、観客たちは2人の偉大な選手たちの本塁打には見慣れていても、エンゼルスの勝利を見ることにはなっていない」とまで断言した。 エンゼルスは、2014年以来ポストシーズンに進んでおらず、ポストシーズンでの勝利は2009年までさかのぼらねばならない。