〔NY外為〕円、154円台前半(22日朝)
【ニューヨーク時事】週末22日午前のニューヨーク外国為替市場では、ウクライナ情勢の緊迫化を背景にリスク回避の円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=154円台前半に上昇している。午前9時現在は154円30~40銭と、前日午後5時(154円48~58銭)比18銭の円高・ドル安。 ロシアのプーチン大統領は21日、ビデオ演説し、侵攻するウクライナ東部ドニプロに向けて新型の極超音速中距離弾道ミサイル「オレシニク」を初めて使用したと発表。バイデン米政権がウクライナに供与した長距離兵器によるロシア本土への攻撃を容認したことを受け、米国製地対地ミサイルと英国の巡航ミサイルが撃ち込まれたことへの対抗措置という。ウクライナ空軍は先に大陸間弾道ミサイル(ICBM)攻撃と主張していた。地政学的緊張が改めて高まる中、安全資産とされる円を買ってドルを売る動きが先行。ニューヨーク市場は154円台半ばで取引を開始したあと、強含みに推移している。 市場の関心は、米ミシガン大学が発表する11月の米消費者景況感指数(確報値)に向いている。市場予想(ロイター通信調べ)は73.7と、暫定値(73.0)から上方修正が見込まれている。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0430~0440ドル(前日午後5時は1.0468~0478ドル)と、2022年12月以来約2年ぶりの安値水準。対円では同160円90銭~161円00銭(同161円77~87銭)と、87銭の円高・ユーロ安。