〔米株式〕NYダウ続伸、233ドル高=ナスダックは小安い(22日午前)
【ニューヨーク時事】週末22日午前のニューヨーク株式相場は、新規材料待ちとなる中を、前日の上昇の勢いが続き続伸して始まった。午前10時10分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比233.51ドル高の4万4103.86ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が37.86ポイント安の1万8934.56。 人工知能(AI)ブームを背景に、今年の株高をけん引してきた半導体大手エヌビディアが20日夕に発表した四半期決算がまずまずの内容だったことに安心感が広がり、相場は堅調地合いを維持。トランプ次期大統領が目指す減税や規制緩和などが企業業績を押し上げるとの期待も高く、買い先行で始まった。 S&Pグローバルが取引開始後に発表した11月の米購買担当者景況指数(PMI)速報値は、製造業が48.8と市場予想と一致。サービス業は57.0と予想を上回り、2年8カ月ぶりの高水準を記録した。一方、ミシガン大学が集計した11月の消費者景況感指数(確報値)は71.8と暫定値から低下し、予想も下回った。一連の統計発表後に米長期金利が上向きに転じ、ナスダック指数はマイナス圏に転落している。 個別銘柄を見ると、エヌビディアが2.5%安とダウ平均を下押し。暗号資産(仮想通貨)関連企業も軟調。半面、前日引け後に決算を発表したカジュアル衣料品大手ギャップは7.8%高と大幅上伸している。