「はやぶさ2」カプセル内に砂 JAXA会見(全文4完)また1つステージが上がった
B室に何か入っていることはあるのか
東京新聞:B室には何か入ってるっていうことはあるんですかね。 臼井:B室は。これ言っていいですかね。基本的にはないんですけど、隙間があるので、それから漏れ出したようなものがあってもおかしくはないかなとは思っています。 東京新聞:分かりました。ありがとうございます。 臼井:間違ってる? 合ってる? 澤田さん、お願いします。 澤田:隙間があるからじゃなくて、【*** 01:19:00】ができるので、B室に入口を切り変えているときには、リハーサルとか、そういったことで、低高度まで降りていく運用っていうものを実際にやりましたので、その過程で例えば、上昇するときにスラスターとか吹いたりしますけども、期待としては、そういったことで飛ばされた微粒子ですね。そういったものがB室には飛び込んできているんじゃないかというふうに期待はしております。 東京新聞:B室の部屋を開けたまま運用していたときがあって、そのものが入ってるんじゃないかということですかね。 澤田:そうですね。で、2回目のタッチダウンをする直前にBからCに切り替えて、B室のふたをしましたので、だから運用中の【**** 01:19:51】の微粒子というものが入っているんじゃないかというふうには期待をしています。 東京新聞:タッチダウン直前のときにっていうことです、目印の玉を落とすときだ。 澤田:はい。 東京新聞:そのときに、ていうことですもんね。ありがとうございました。 司会:ありがとうございました。それでは最後のご質問をいただきます。NVS、カネコさま、よろしくお願いいたします。澤田さん、渡邊先生へのご質問となります。 NVS:NVSのカネコです。音声、聞こえておりますでしょうか。 司会:はい。お願いいたします。
アブレーターの様子は初号機と比べてどうだったか
NVS:澤田さまへの質問なんですけども、アブレーターを取り外す作業をされたということで、アブレーターの様子なんですが、初号機と比べていかがでしたでしょうか。何か特異点があれば教えてください。 澤田:聞こえなかったので、初号機と比べて変わった点はなかったかというご趣旨ですね。 NVS:アブレーターについてですね。 澤田:分かりました。アブレーターは削って穴を開けて、ねじを取り外してっていうところは初号機とまったく同じ作業、工程をして取り外しました。ただしわれわれ、初号機のときに、結構穴を開けるの大変だったっていう教訓もありましたので、そういったことに対処するために、穴を例えばぶれずに削れるようにとか、あとただドリルで穴を開けていくんじゃなくて、スパイラル状に刃を回しながらゆっくりゆっくり削っていくとか、そういった工夫をして削っております。ですので、穴の開け方は工夫をしておりますけれども、基本的には初号機と同じ工程を経て取り外しております。 NVS:そうするとアブレーターの様子としては初号機とあまり変わらず、似たような焼け具体みたいな感じでしたでしょうか。 澤田:そうですね。私、初号機のアブレーター削りまで見てないので分からないんですけども、様子としてはそんなに差はなかったと思います。われわれ気にしてたのは、今回はメタルシール、金属のシールなので、ちょっとした振動とかで部品が浮いてしまうと、そこでもうシールが壊れてしまうので、そういったことがないように慎重に削るというところは初号機と変えていて、練習だとか、テストですね、そういったことをやってきた上で本番を迎えておりますけれども、全体としては初号機と様子は変わってないというふうには思っています。