「フルコンタクト空手の熱闘宣言」インカレとカラテ甲子園が熱過ぎる
~「文部科学大臣賞のインパクトは絶大だった」(正木翔夢・七州会)
開会式に登場したのは、昨年度「中学2-3年男子57kg未満の部」優勝者で文部科学大臣賞に選ばれた正木翔夢(七州会)。高校進学後の現在はフルコンタクト空手とは離れているが、同賞受賞で環境や気持ちが大きく変化したという。 「文部科学大臣の受賞は本当に嬉しかった。周囲から褒めてもらえる回数も桁違いに多くなりました。自分の名前だけでなく、お世話になった道場の名前(七州会)がたくさん取り上げられたので本当に良かった。小さい時から本当に良くしていただきましたから」 「フルコンタクト空手は、まだまだマイナー競技です。友人とかにも『五輪種目なの?』って聞かれるレベルです。今までは全国優勝しても『すごいね』くらいの感じでしたが、文部科学大臣賞はインパクトが違いました。競技へのは関心を持ってくれる人が増えた感じはありました」 「フルコンタクト空手は魅力的だし面白いと思います。多くの人に知ってもらって競技にも触れてもらいたい。『もう少し知って欲しいなあ、悔しいなあ』と今でも常に感じています。そして、インカレとジュニアがもっと盛り上がって欲しいです」 「僕自身、中学3年の最後の大会で優勝できて文部科学大臣賞もいただけたのは、一生忘れない宝物です」と満面の笑顔で締め括ってくれた。
~「早稲田のフルコンタクト空手を知ってもらいたい」(早稲田大・細矢涼太)
試合に先立って選手宣誓を務めたのは、男子1部軽量級(65kg未満)の早稲田大・細矢涼太と女子1部重量級(55kg以上)の神奈川大・本田志帆の2人だ。 細谷が在籍する早稲田大は野球、ラグビーをはじめとする他競技部が有名。インカレができたことで、「早稲田のフルコンタクト空手を1人でも多くの人に知ってもらえるように頑張りたい」と語る。 「早稲田といえば、さまざまな部活動が強豪として知られています。僕自身も今までは六大学野球などに足を運んで応援する立場でした。インカレができたことで、僕の試合も大学の仲間に見てもらえるようになったことが嬉しかったです」 「大学生の活躍を見せられれば、ジュニア選手たちも『時間を作って練習すれば大学でも続けられる』と思ってくれるはず。『良いところを見せたい』という気持ちは常にあります。また、インカレとジュニアが一緒の大会だと観客も多いので勇気付けられます」 「大人になるにつれ時間も少なくなり、道場へ行く機会も減ってしまうかもしれません。でも、そこでやる気をなくさないで、可能な時でも良いので道場へ足を運んで欲しい。結果にはすぐに繋がらなくても、無駄なことは何1つないはずですから」