「フルコンタクト空手の熱闘宣言」インカレとカラテ甲子園が熱過ぎる
フルコンタクト空手界では試合中の暴力行為が社会問題となったばかりだった。試合で熱くなった末の行為だったとしても、断じて許されるものではない。しかしインカレと全日本ジュニアの現場では、そのような取り組み方をしている者は誰一人いなかった。心と身体を徹底的に鍛え上げ、対戦相手に全力をぶつけていく姿には胸を打たれた。 拳や蹴りを必死に出し続けるジュニアや大学生の姿からは、大きなパワーと可能性が伝わってくる。世間では我が国の未来に対して何かと悲観論も多いが、そういう心配すら吹き飛ばすような風景があった。 フルコンタクト空手の未来には光を感じる。同大会の行方、そしてどのような素晴らしい選手たちが現れるのか、今後には楽しみしかない。 (取材/文:山岡則夫、取材協力/写真:全日本フルコンタクト空手コミッション)