「世界初導入」ロボットが支えるBEAMSの新物流拠点、アパレルの次世代自動化技術
「HaiPick SYSTEM」で高速処理と効率的な商品管理を実現
ハイロボティクス「HaiPick SYSTEM」については「保管場所の1つとして捉えている」という。57台のACR(ロボット)が出荷指示を投げられたバケット(オリコン)を取り出し、「HAI PORT」という連結機械に流して、順次コンベヤーに流し、ソーターのインダクション(商品供給口)まで届ける。 ビームス ウエアステーション「HaiPick」HAI PORTへの接続・出庫 HaiPickからのインダクションは4つ。4人が画面に指示された商品をバケットからピッキングして、手元のスキャナーで取って読んで、またソーターに流していく。この流れを各店舗だけでなく、自社ECまですべて仕分けしていく。 「HaiPick」の処理能力は1時間あたり1500~1600バケット。思っていたよりも速いそうで、インダクションでのバケット待ちは発生していない。 「HaiPick」への入庫に関しては、CUEBUSで運ぶ「つるし」同様、3Fで荷受けした商品を奥のスペースに仮置きして検品し、順次登録していく。バケットにもZラック同様、什器IDが付けられており、検品台でどの商品がどのバケットに入っているかをひもづける。登録し終わった商品は搬入用コンベヤーに載せられ、そのまま垂直搬送機を使ってコンベヤーを乗り継ぎながら6Fまで上げられて「HaiPick」にどんどん入っていく。 なおビームスの自社ECの場合は、仕分けから埃取りのような商品整理、服の畳直しや、梱包(こんぽう)まで全部この倉庫で行っている。「DPL江東深川」にはビームスが使っているヤマト運輸も入居しており、そのまま引き渡して出荷となる。 長期滞留させる商品は例外だが、基本的に「HaiPick」に入れられる商品であればすべて入れているという。新規入庫のときにマスターを作り、基本的には形と大きさで判断して「入れる」と判断したものは次からは即座に入れていくことになる。