「ギリシャ人」女性がひとくち食べて「驚きの表情」を見せた「居酒屋メニュー」の正体
天ぷらのおいしさに感激
そして、三人はまずしめ鯖の料理を味わうと、次々と居酒屋メニューに箸をつける。「日本に来たらエビマヨを食べるべき」「名前を忘れないように後で紙にメモして」と、しめ鯖に続いてエビマヨも好評だ。次は、日本食の定番中の定番、天ぷらだ。 「天ぷら大好きになっちゃった」というセブリックさんと、「アナゴすでに優勝」というイサヤさんに対し、ルアンさんは「おいしいけどエビマヨが1位!」と、先に食べたエビマヨの感動が上回るようだ。イサヤさんはさつまいもの天ぷらを食べて、この日一番の喜びを見せた。ナスの天ぷらに驚くルアンさんとお互い食べ比べながらうなずき合う様子が見ていて楽しい。 この姿に、「ギリシャの姉さんがイモ天喰った瞬間の顔が最高。『食ってみろ、飛ぶぞ! 』って目が言ってる」「天ぷらをこんなに幸せそうにたべてくれるなんて」「イサヤさんて太陽の女神様みたいな女性ですね」「こそばゆくなるぐらいの喜び方褒め方が見てて嬉しくなる」と視聴者も注目した。 そして最後に、シメのカニとレタスのチャーハンを味わう。ルアンさんは「お米があまり好きじゃないけど、この食べ方ならおいしくお米が食べられる」、イサヤさんは「カニとレタスだなんて不思議なコンボでおいしい」と最後までおいしそうに食べてくれた。「50歳、70歳になってもこの思い出は子どもに伝えたい」というイサヤさんに、「自分の子どもにも日本に行ってほしい」というルアンさん。うれしい言葉で締めくくられた。
コロナ禍で大打撃を受けた居酒屋
長いコロナ禍で最もダメージを受けた居酒屋。コロナ禍以前から若者のアルコール離れなどにより居酒屋離れが進んでいたが、コロナ禍で大打撃を受け、業績が下がった居酒屋も多い。アフターコロナで、飲食業界全体を見るとかなり回復した印象があるが、居酒屋の回復はなかなか鈍いようだ。 東京商工リサーチの調査によると、2023年度(4-3月)の飲食業倒産は930件で、前年度比57%増。新型コロナウイルス感染症関連の倒産は529件で、全体の約6割を占めている。中でも、居酒屋は宅配・持ち帰り、ラーメン店、焼き肉店と並んで依然として苦境に立たされている。 一方で、インバウンド向けのコンテンツ企画制作、コンサルティングサービスなどを展開する「Tokyo Creative」が日本以外の国籍を持つ外国人1006人(欧米豪86%、アジアそのほか14%)に調査(2023年)したデータによると、「日本旅行で訪れてみたい飲食店(複数回答)」として、居酒屋はたこ焼きやたい焼きなどのストリートフードに次ぐ2位にランクイン(74.9%)している。 1位のストリートフードとも共通するが、地元の人も食べに訪れることから、その地域ならではの味が味わえる、地元の人と交流できることが理由のひとつのようだ。また、居酒屋メニューはバラエティ豊かであることから、幅広い種類の飲食が楽しめることも魅力だという。インバウンドが追い風になり、明るい兆しが見えている。
フリート編集部