アウディスポーツ、最後の『R8 LMS GT3』を納車。隆盛をきわめたGT3の一時代に幕
アウディスポーツ・カスタマーレーシングが、最後に生産されたアウディR8 LMS GT3を顧客に納車した。 【写真】2009年にデビューした初代アウディR8 LMS これにより、ニュルブルクリンク24時間をはじめ、スパ24時間やバサースト12時間、シリーズではADAC GTマスターズ、GTワールドチャレンジ、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ、日本のスーパーGTなど、世界各地のレースで成功を収めてきたアウディのGT3活動の一時代が、ついに終わりを迎えることとなった。 2021年からアウディR8レーシングカーのステアリングを握り、2022年には24HシリーズのヨーロピアンGT3チャンピオンに輝いたマイケル・ドッペルマイヤーは、アウディスポーツ・カスタマーレーシングの責任者であるクリス・ラインケから、最後にラインオフした『アウディR8 LMS GT3エボII』を受け取った。 ドッペルマイヤーの手に渡った真新しいR8 LMSは、2009年の発売以来、何世代にもわたって生産され、何十、何百という台数が世界中のユーザーに届けられてきたGT3スペック・アウディの310番目のモデルとなっている。。 現在までに、世界中のカスタマーがこのクルマを使用しドライバーズクラスで計125のタイトルを、その他の選手権カテゴリーで延べ197のタイトルを獲得している。 ドイツ・インゴルシュタットのメーカーは、2024年の第4四半期に5.2リッター自然吸気V10エンジンを搭載したGT3カーの生産を終了すると発表していたが、当面の間はカスタマーサポートを継続する方針だ。 [オートスポーツweb 2024年11月27日]