東東京決勝「帝京VS関東一」は、「3冠」を達成するなど、近年の東京を代表する2校の激突!【2024夏の甲子園】
2024年度の第106回全国高校野球選手権東東京大会は29日に決勝戦を迎える。 対戦するのは、昨年秋の都大会優勝の関東一と、今年春の都大会優勝の帝京。今年の東京を引っ張ってきた2チームによる、まさに「頂上決戦」となった。今年のチームの直接対決は、この決勝が初。東東京大会の過去10年でも対戦がない。 【トーナメント表】東東京大会 勝ち上がり 春の優勝チームと秋の優勝チームが夏にどんな成績を収めたか。近年、2000年秋以降、昨年夏までのデータをもとに過去の実績を調べてみた。 春の優勝チームがその年の夏の代表になった例は8度ある。日大三が5度で、帝京が2度、関東一が1度。今年春優勝の帝京にとっては、成功例が2度あることになる。しかし、その「率」という点でいえば、春6度の優勝中、夏代表は2度で、3割ということにはなる。 前年の秋の優勝チームが、夏に代表となったのも8度ある。日大三が3度、関東一が2度、帝京、早稲田実業、東海大菅生がそれぞれ1度ずつある。昨年秋優勝した関東一も、過去の成功例は2度あることになる。しかし、「率」でいえば秋4度の優勝中、半分の2度、夏の代表を勝ち取った。 過去の実績の単純比較では、夏の代表校になれた成功例は同じで、「率」にすれば秋優勝した関東一の方が高かった。 ちなみに前年秋優勝、春優勝、夏の代表と「3冠」を達成しているのは延べ5チーム。日大三が3度、帝京と関東一がそれぞれ1度経験している。東京ではこの3チームが近年の実績で抜けていることが分かる。 西東京の日大三を除いた2チームによる今夏の東東京の決勝戦は、なかなかのカードなのだ。