【全国高校ラグビー】桐蔭学園・申主将「最後は優勝すると信じて...3年生を中心に一つになれた」2年連続の全国制覇! 敗れた東海大大阪仰星・青野主将「グラウンドをチームカラーの紺に"染める"ことができたのは誇り」
高校ラグビーの聖地、東大阪市の花園ラグビー場で去年の12月27日から全国の代表校が集結して行われていた全国高校ラグビーフットボール大会。日本一をかけた戦いもいよいよ大詰め、1月7日には、激戦を勝ち抜いてきた2校による決勝戦が行われました。
連覇目指す「桐蔭学園」と7回目優勝を狙う「東海大大阪仰星」による大一番!
夢舞台・決勝に勝ち上がってきたのは、大会連覇を狙う神奈川の桐蔭学園と、試合を重ねるごとに力強さを増してきた大会7度目の優勝を狙う地元大阪の東海大大阪仰星。メインスタンドからバックスタンドに向けて強い風が吹く中はじまった大一番は、試合開始から両チームの思惑が交錯します。 「関西のチームは、ファーストアタックが鋭い。特に東海大仰星さんは序盤の集中力が高いので、とにかく最初の(相手の)攻撃で失点しないことを心掛けた」という桐蔭学園が、試合開始のキックオフから、鋭い出足でプレッシャーをかけて東海大大阪仰星自慢の早いテンポでのアタックを封じ込めると、キャプテンの青野寛大選手が「前半はあえて風下をとって、後半勝負の予定だった」と振り返った東海大大阪仰星は、桐蔭学園自慢のボールをリサイクルしながら左右に仕掛けてくる攻撃に対して、前にでるディフェンスでプレッシャーをかけて連続攻撃を防いでいきます。
相手のミスを生かした桐蔭学園が先制点をあげる
両チームがプレッシャーをかけあう展開の中、先にチャンスをつかんだのは、相手のミスを上手く生かした桐蔭学園でした。 前半9分、桐蔭学園は、東海大大阪仰星のペナルティーを生かして敵陣30m付近まで攻め込むと、ラインアウトからモールを組んでFW陣が上手くコントロール。CTB松本桂太選手が、モールへの対応でカバーが遅れたディフェンスのギャップをついて一気に前進、仰星のゴールラインに迫ります。 このチャンスに、「FW戦で優位に立つためにも、最初に22m以内のチャンスが来たら、FWで押し込もうとみんなとは話をしていた」と申驥世主将が語った桐蔭学園が、徹底したFW勝負でトライを取りに行きます。何度も何度もFWで体をあてて最後の突破を試みる桐蔭学園。しかし、仰星の集中した粘り強いディフェンスの前に、なかなかゴールラインを越えることができません。それでも確実にボールをキープしながら攻撃を続けると、最後は、アドバンテージを生かして右に展開して松本選手がトライ、大事な先制点をもぎ取りました。