【全国高校ラグビー】桐蔭学園・申主将「最後は優勝すると信じて...3年生を中心に一つになれた」2年連続の全国制覇! 敗れた東海大大阪仰星・青野主将「グラウンドをチームカラーの紺に"染める"ことができたのは誇り」
連続トライで勢いに乗った桐蔭学園が2年連続5回目の全国制覇
再開は、キックを蹴った桐蔭学園陣内のスクラム。ここで桐蔭学園が勝負の流れを引き戻します。申主将が「試合の流れに関係なくやるべきことをやろう。ここが勝負、絶対に勝とう」と告げたスクラムでFW陣が奮起。東海大大阪仰星のペナルティーを誘って、再び仰星陣内まで攻め込みます。 そして仰星陣内のラインアウト、「ここが勝負のポイント、22mラインよりも外側だったが、ここはモールを組んで押し込んでいこうとみんなで確認した」という桐蔭学園。FWの選手がまさに一塊となって、じりじりとモールを押し込んでいきます。ついにゴールラインを越えてHO堂薗尚悟選手がトライ。逆風の中、丹羽選手が鮮やかにゴールを決めて19対7。後半9分で再び12点差として仰星に傾きかけていた試合の流れを力ずくで粉砕しました。 仰星FWの心をへし折ったFW陣の大きなトライ、再開後のキックオフから今度はBK陣が、連動した動きで仰星ディフェンスに大きなダメージを与えます。キックオフ直後、落ち着いた対応で東海大大阪仰星のプレッシャーをはねのけると、左に展開してBK陣で仕掛けます。自陣の深い位置からFB古賀龍人選手が切れ味抜群のステップで次々とディフェンスをかわして仰星ディフェンスを置き去りにしていきます。最後は、SH後藤快斗選手の素早い球出しに反応した丹羽選手が中央にトライ。FW陣に続いてBK陣の心もへし折るあっという間のノーホイッスルトライ。ゴールも決めて26対7として勝負の行方を決定づけました。 去年の大会では2年生ながら大活躍を見せていた古賀選手。司令塔として輝きを魅せた丹羽選手とともに、大一番でもさすがの存在感を発揮しました。 連続トライで完全に勢いに乗った桐蔭学園はこの後、15分と21分にもトライを追加、東海大大阪仰星も終盤、意地の連続トライを返しますが反撃もここまで。チームとして連動しながらも、ひとりひとりが強さ、巧みさをみせて確実に役割を果たした桐蔭学園が、40対17で東海大大阪仰星を下して見事2年連続5回目の全国制覇を飾りました。