【全国高校ラグビー】桐蔭学園・申主将「最後は優勝すると信じて...3年生を中心に一つになれた」2年連続の全国制覇! 敗れた東海大大阪仰星・青野主将「グラウンドをチームカラーの紺に"染める"ことができたのは誇り」
桐蔭学園が12対0とリードを広げ前半終了
自分たちの規律が乱れて、ペナルティーをきっかけに5点のリードを許した東海大大阪仰星。その後は、積極的にボールを動かしながらも、我慢強くゲームを進めていきます。しかし、桐蔭学園のプレッシャーの前に、攻撃の起点となるラインアウトが安定せず、なかなか有効な攻撃を仕掛けることができません。 前半終了間際の29分には、キックを使って打開を試みますが、この攻撃に対して、桐蔭学園が自陣から鮮やかなカウンターアタックを仕掛けます。東海大大阪仰星のパントキックをWTB草薙拓海選手ががっちりとキャッチすると、仰星のチェイシングが甘くなったスキをついて一気に反撃します。全員が素早く反応して左に展開すると、タッチライン際を逆サイドのWTB西本友哉選手が快走。巧みな連携で仰星ディフェンスを振り切って、最後はリターンパスを受けた西本選手が左隅にトライ。SO丹羽雄丸選手が難しい角度のゴールを決めた桐蔭学園が、ここぞというときのチーム力の高さをみせて12対0とリードをひろげて前半を折り返しました。
「風上の後半はアタックしていこうと話をしていた」東海大大阪仰星が反撃開始
それでも、2チャンスで挽回可能な得点差、青野主将が、「前半の点差は予想の範囲内だったので、風上の後半は思い切ってアタックしていこうとみんなで話をしていた」と語った東海大大阪仰星。後半に入ると勢いよく反撃します。 キックオフから、仰星らしいテンポの早いパス回しで攻撃を仕掛けて、桐蔭学園陣内深くまで攻め込むと、後半4分、ペナルティーからの早い仕掛けでSO吉田琉生選手が中央にトライ。ゴールも決めて12対7と5点差に迫りました。 さらに直後のキックオフ、自陣から思い切って仕掛けます。仰星らしいハンドリング技術の高さをみせて、桐蔭学園のディフェンスラインを破ると一気にハーフウエイラインを越えて、最後はインゴールにボールをけりこみます。インゴールでボールを押さえれば同点トライという場面でしたが、このボールがデッドボールラインを越えて惜しくも得点なりません。大きなチャンスを逃してしまいます。