冬到来前に電力インフラ爆撃 キーウに無人機など約200発
キーウ、ウクライナ、12月2日 (AP) ― ロシアは11月28日、ウクライナのキーウ周辺の電力インフラに対して、200発近いミサイルとドローンによる大規模攻撃を実施したため、首都の100万世帯が電力を絶たれた。 爆撃の翌日、繁華街に面した飲食店はポータブル発電機で通常通り営業し、市民はロウソクや懐中電灯で生活を続けたが、首都の一部では10時間以上も停電した地域もあった。 2週間足らずのうちに電力インフラに対する2度の爆撃は、冬の到来を前にクレムリンが、ウクライナの発電能力を麻痺させることを目的としている、との懸念を市民の間に増幅させている。 ロシアは過去数年間、ウクライナの発電施設を標的にし、厳冬期に重要な暖房や飲料水の供給を市民から奪い、国民の精神を崩壊させることを狙ってきた。 ロシアは、28日の大規模空爆に100機の無人機と90発のミサイルを投入、ウクライナの軍事施設とその「支援システム」を含む17カ所の標的を攻撃したと主張。 これに対してウクライナ空軍は、76発の巡航ミサイルのほかに3種類のミサイル、ドローン32機を撃墜したと主張している。 また、62機のロシア無人機が電子戦によって妨害された可能性が高いと付け加えたが、AP通信はどちらの主張も独自に検証することはできなかった。 (日本語翻訳・編集 アフロ)