【MLB】フィリーズがブルペン補強 エンゼルスの守護神エステベスを獲得 対価として有望株2投手を放出
オリオールズからオースティン・ヘイズを獲得して「右打ちの外野手」の補強を済ませたフィリーズがもう1つの補強ポイントもクリアした。日本時間7月28日、フィリーズはエンゼルスとのトレードでカルロス・エステベスを獲得したことを発表。「右打ちの外野手」とともに補強ポイントとなっていた「試合終盤を任せられるリリーバー」を手に入れた。なお、フィリーズはトレードの対価として米公式サイト「MLB.com」の球団別プロスペクト・ランキングで23位にランクインしていたサミュエル・アルデゲリと同28位のジョージ・クラッセンを放出している。 現在31歳のエステベスは今季がエンゼルスとの2年契約の2年目。チームが低迷していることもあり、トレード・デッドラインでの放出が確実視されていた。今季はここまで34試合に登板して34イニングを投げ、1勝3敗20セーブ、防御率2.38、32奪三振、被打率.169、WHIP0.74という好成績をマーク。与四球率1.32はキャリアハイを大幅に更新する数字であり、安定感が増している。現在のフィリーズはクローザーを固定しない方針を取っており、エステベスはジェフ・ホフマン、マット・ストラーム、ホセ・アルバラードらとともに試合終盤の重要な場面を担うことになりそうだ。 フィリーズが放出したアルデゲリはイタリア出身の22歳の左腕。プロ4年目の今季はマイナーA+級とAA級で合計15試合に先発し、6勝7敗、防御率3.23をマークしている。 また、クラッセンは昨年のドラフト6巡目(全体193位)指名で入団した右腕で、プロデビューを飾った今季はマイナーA級とA+級で合計14試合に先発して3勝2敗、防御率1.97の好成績を残している。 フィリーズは補強ポイントだった「試合終盤を任せられるリリーバー」の獲得に成功。一方、エンゼルスは今季限りで契約が終了するクローザーを放出し、数年後の戦力として期待できる有望株2投手を手に入れた形となった。