〝海外赴任ゴルファー〞から日経カップ代表選手へ・柴山俊博さん【会社員ゴルファー紹介】
「週刊ゴルフダイジェスト」では、2024年8月20・27日合併号から会社員ゴルファーにフォーカスする連載「企業ゴルフ選士」がスタートしている。“選士”という造語は、戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーだから。9月24日号に掲載した4人目の「企業ゴルフ選士」を「みんなのゴルフダイジェスト」でも紹介しよう。 柴山俊博さんのドライバー連続正面写真(撮影/小林司)
株式会社明治 グローバルニュートリション事業本部 ニュートリション開発部長 柴山俊博さん 海外赴任中に「やることがない」という理由からゴルフを始めたが、今やチームに欠かせない存在。ちなみに“ニュートリション”とは食物の栄養や健康に与える効果を指し、これらの事業戦略を練る部署で開発部長を務める。
明治のグローバルニュートリション事業本部でニュートリション開発部長を務める柴山俊博さんは、小倉高校から九州大学農学部を経て同社へ入社したが、学生時代はもとより入社してから数年後までクラブを握った経験は一切なかった。26歳のときに海外駐在を命じられ、赴任したのがオーストラリア・メルボルン郊外の酪農地帯で付近は牧草地だけ。休日のレクリエーション施設といえばゴルフ場しかなく、「やむなく始めた」というゴルフだったが、全くの自己流で最初のスコアは170くらいだったという。それが6年間の駐在を終えて帰国するころには80前後で回る腕前に。駐在員ゴルファーあるあるを地で行く人生を送ってきた。 そして今年7月、50歳にして初めて日経カップ(企業対抗ゴルフ)の代表選手に。仕事とゴルフを両輪に社会の荒波を乗り切ってきた、これぞ〝サラリーマンゴルファーのかがみ〞だ。 「オーストラリアでは、土日のどちらかをスルーでプレー。年間30ラウンド前後していましたね」 いまやJGAハンディ5.6の腕前になり、ドライバーの飛距離は250ヤード以上。「始めたのが遅く、スウィングが自己流だったので、いまもインドアの練習場に通って、時折レッスンプロに見てもらっています」と言うが、上達の秘訣はどこにあるのだろうか。