「コリンについていく感じで」 松山英樹はツアー自己最多1日11アンダー
◇米国男子◇ザ・セントリー 3日目(4日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73) 【画像】昨夏10勝目の松山英樹 昨年8月「フェデックスセントジュード選手権」以来の通算11勝目に近づいた。松山英樹はボギーなしの11バーディ「62」をマークし、通算27アンダーで単独首位を守って最終日に入る。 同じ最終組で回ったコリン・モリカワとの伸ばし合いを「コリンが良いプレーをしたので、それについていく感じだった」と振り返る。笑顔が垣間見えた2日目から一転、この日はより集中力が増したように淡々とプレーを進めた。前半は4連続バーディなど「31」で、「30」とチャージしたモリカワと通算21アンダーで並んで折り返した。
後半は10番から4m弱のチャンスを決めて、12番(パー3)はショットをピン60cmに絡めた。ドライバーショットを右カラーまで運んだ299ydの14番から3連続でスコアを伸ばし、17番はティショットを大きく右に曲げたが、カート道で大きく跳ねてブッシュ手前に残るラッキーもあり、パーで切り抜けた。最終18番(パー5)は、2打目でグリーン手前まで運んでバーディフィニッシュ。スタート前の1打リードを守り切った。
「62」は17年「WGCブリヂストン招待」最終ラウンドでマークした米ツアー自己ベスト「61」(パー70)にこそ届かなかったが、1日11アンダーは22年「AT&Tバイロン・ネルソン」最終ラウンドの10アンダー(パー72でスコア62)を上回る自己最多だ。 「良い一日だった」と言うように、内容も満足度は高い。この日の平均飛距離は296.7ydでフィールド7位、フェアウェイキープ率80%(12/15)6位、パーオン率94.44%(17/18)4位。パッティングもスコア貢献度を示すスタッツ(ストロークゲインド・パッティング)で3日間を通してフィールド8位と安定感が光る。
22年にはキャメロン・スミス(オーストラリア)が通算34アンダーと、米ツアーの72ホール最多アンダーパー記録を樹立したトーナメント。5年連続8度目の出場で、最終日も伸ばし合いは必至だが「自分のプレーをするだけ」と、残り一日に向かう。