絶滅危機の食文化つむぐ 「発酵オカン」出版へCF 滋賀・長浜のまちおこしグループ
日本酒ガールとして本紙「ほろよい余話」を連載している松浦さんは、滋賀県内で最古の酒蔵「山路酒造」や、七本鎗の銘柄で知られる「冨田酒造」、さらに老舗の醤油(しょうゆ)蔵も並ぶ北国街道木之本宿の魅力を伝える「きのもと発酵まっぷ」や地元向けの「おかんの発酵しんぶん」などを地道に発行してきた。
来年秋の出版に向け、さらにイラストを描き進めていくという松浦さんは「日本各地の、きっと同じような小さな町にも、絶滅危惧の漬物や郷土食があると思う。木之本の発酵文化や人々の暮らしを少しでも多くの人に知ってもらうことで、味をつむいでいけたら」と話している。
CFは、出版に合わせ、多くの人にプロジェクトに参画してもらおうと企画された。9年前に東京から木之本に移住し、地域メディア「長浜経済新聞」を運営するツボのソコ事務局の植田淳平さんは「『発酵オカン』を切り口に、木之本のことを知ってもらえる機会をもらうことができた。プロジェクトの一員になって木之本にも来ていただけたらうれしい」と、CFへの参加を呼び掛けている。(川西健士郎)
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CFは来年1月12日までで目標は300万円。返礼品は出版予定の本や漬物セットなど。CFサイト「CAMPFIRE」で受け付けている。問い合わせはツボのソコ事務局(0749・56・0779)。