「素敵な女性ですが…」男性が交際としていた40代との突然終わらせたその”理由”、男女間の大きな知識差
結婚相談所の経営者として婚活現場の第一線に立つ筆者が、急激に変わっている日本の婚活事情について解説する本連載。今回は、最近少しずつ増えてきた婚活時に「卵子凍結」をする女性たち。「子どもがほしい」という切実な思いの一方で、男性たちの妊娠に関する知識の乏しさについて解説します。 ■子どもがほしくて婚活スタート かつては表立ってプロフィールに「卵子凍結しています」と書いている女性は皆無に等しいくらいでした。ところが、この2、3年で明記する人が、ごく少数ではありますがチラホラと出てきました。40代の麻衣さん(仮名)もその1人。
最近、卵子を凍結した麻衣さんは、同世代の弁護士・誠さん(仮名)と仮交際(ほかの相手とのお見合いや交際と並行して交際すること)をしており、誠さんの自宅マンションでおうちデートを楽しむなど順調に進んでいました。 そしていよいよ「今日、真剣交際(ほかの交際をすべて断り、結婚前提で交際すること)を申し込まれるかも⋯⋯」というところまで進展。そこで麻衣さんは、「結婚したら子どもがほしい。実は卵子を凍結しています」と、誠さんに告げました。
2人はそれまで子どもをどうするかという話は一切していませんでした。麻衣さんは「プロフィールの『子どもがほしい』の欄に丸をつけているし、卵子凍結のことも明記しているのだから、いちいち言わなくても誠さんはわかってくれているはず」と思っていたようです。 一方で、誠さんは麻衣さんの年齢を考えて子どものことはそこまで真剣には捉えていなかったようです。誠さん自身はプロフィールには「子どもはこだわらない」に丸をつけていました。
麻衣さんが卵子凍結を明かした日の夜、誠さんから連絡があり、交際終了を告げられました。それまでごく順調に進んでいたので麻衣さんは驚いていました。誠さんは終了の理由を次のように語りました。 「これまでずっと仕事一筋で一生懸命働いてきて、今から子育てをする生活は想像できません。麻衣さんは自分にはもったいないくらいとても素敵な女性ですが、妊活や育児のサポートをすることは僕には難しいです」 ■アラフォーからの妊活、男性の思いは⋯