『SPRING Party!』で見つけた素敵なシェビーバンのカスタムカー!アメ車のカスタムカルチャー「ストリートバン」の始まりはサーファーだった!?
エクステリアはスポーティ、インテリアはアーリーアメリカン風絶妙なミスマッチ感覚が魅力のシェビーバン
そんなアメリカ流のSTREET VANだが、「バニング」というドメスティックなカスタムスタイルが生まれたのちも、アメリカ車ファンの間では人気のカスタムジャンルとして、今なお多くの愛好家が存在する。3月10日に開催された『SPRING Party!』でもCOOLにカスタムされたSTREET VANが多数エントリーしており、今回はその中から内外装に手が入ったCOOLなシェビーバンことシボレーG20を紹介しよう。 鮮やかなオレンジの車体にレーシングストライプをバッチリ決め、オーバーフェンダーにチンスポイラー、サイドマフラーで武装した写真のシェビーバンは、1971~96年まで製造された長寿モデルだ。フロントマスクはビレットグリルに変更されていることから正確な年式はわからないが、おそらくは1991年型だと思われる。 シェビーバンにはホイールベースが110inc、125inc、146inc(キャンピングカーや救急車への架装を前提にしたカッタウェイシャーシのみ用意された)の3種類が存在するが、この車両は125incシャーシのG20である。 エクステリアがこれだけスポーティだと、インテリアはクラブ風にオーディオカスタムが施されているか、あるいは市松模様のフロアにチープシックなテーブルやチェアを備え付けて60's風にまとめたアメリカンダイナースタイルかと思いきや、開け放たれたリアゲートを覗き込むと、意外なことにリアルウッドを用いたアーリーアメリカン調のコンフォータブルな空間が広がっていた。これは楽しくも小気味良い不意打ちだ。 さてはキャンピングカー架装業者か、インテリア施工業者による仕事かと思い、オーナーに話を聞くと「休日を利用してコツコツとDIYで仕上げました」というから二度ビックリ。職人の方かと思い失礼ながらご職業を尋ねたところ「素人の趣味ですよ。使っている材料はホームセンターで揃えました」との返答。センスは抜群だし、仕上げも丁寧。とてもアマチュアの趣味とは思えないレベルで、まさに玄人はだしとはこのことだろう。 オーナーによると、休日はこのクルマで家族と一緒にキャンプに出かけたり、カーミーティングに参加して楽しんでいるそうだ。この日は家で留守番をしているそうだが、ペットのフクロウ君も一緒のことが多いのだとか。その言葉の通り、車内に備わるチェストには彼のためのバードゲージが設置されていた。 こんなにカッコ良く、快適なSTREET VANで過ごす休日はきっと格別なものになるのだろう。なんとも羨ましくなる1台だ。
山崎 龍
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