マンションを選ぶなら「60平米が最強」といえる納得の理由【不動産のプロが解説】
60平米が「税制上」のメリットにも優れるワケ
それでも、将来子どもが生まれることを見越して、最初から余裕をもって80平米の3LDKを購入したほうがいいのではないかと考える人もいるだろう。 しかし、子どもが生まれても、子ども部屋を必要とするまでには10年ぐらいかかるし、その10年後には子どもが独立して子ども部屋が必要なくなってしまうこともよくある。そうなると、使っていない部屋は物置部屋になるケースが大半だ。 60平米よりも80平米のほうが当然、購入費も固定資産税も高く、物置部屋のためにその費用をかけるのは、長期的に考えるとあまり得策ではない。 一方、将来結婚する予定もないので、30平米の1Rで十分と考える人もいるだろう。 だが、住宅ローン減税や登記時の登録免許税の減額、住宅取得等資金贈与の非課税特例などの税制上のメリットは、50平米以上(条件によっては40平米以上)あることが条件だ。 そういう意味で、独り暮らしの場合も、60平米のほうがコストパフォーマンスはいい。 榊 淳司(監修) 不動産ジャーナリスト 東京・首都圏 後悔しない住環境リサーチの会(著)
榊 淳司,東京・首都圏 後悔しない住環境リサーチの会