わが家が採用した「横すべり出し窓」に落とし穴。虫が侵入、頭がぶつかりそう…
●網戸が窓の内側なので開閉時に虫が入ることも
写真は北側にある書斎の窓です。筆者は、窓の見た目にばかり気をとられて、網戸のことを失念していました。ですから、最初は「窓の内側に網戸がある」という事実に驚きました。 横すべり窓にアクセスするには、網戸があいている状態でないといけません。つまり開閉の際に網戸も窓ガラスもあいている瞬間が生まれます。その隙をついて虫が室内へと侵入してしまうというわけ。 この構造のせいで、わが家ではこの1年、夏場や夜間に窓をあけることは、ほぼありません。景色をジャマしない網戸ですが、虫嫌いの筆者にとっては、デメリットに感じる部分でした。
●大きく開くには家の外にスペースが必要
写真は、寝室南側に採用した120×120cmの窓です。目の前が駐車場のため、寝室の窓をあけると、駐車スペースとの間にある通路にせり出してきます。 クルマから荷物を取り出そうとすると、ちょうど頭がぶつかるくらいの危険な高さ。横すべり出し窓は、大きければ大きいほど、あけたときに外側のスペースが必要なことを知りました。
住んでわかった、わが家の窓選びの正解は?
横すべり出し窓のすっきりとしたデザインには、満足しています。ただ、こうすればよかったと思うことも。 寝室の窓は、駐車場側にせり出しているのを見るたびに、位置とサイズが違ったと感じています。もっと高い位置に横長の小さな横すべり出し窓をつけていたら、外側の通路の妨げにならなかったはずです。 外観を左右対称にするために、寝室の隣の子ども部屋と同じ大きさにしたことも間違いでした。寝る場所なのですから、明るさよりも、通気性や開閉時の安全を考えるべきです。 キッチンの窓にも少し後悔しています。FIX窓と小さめの横すべり出し窓を組み合わせたのですが…。キッチンはにおいがこもるので、しっかりと換気をしたい場所。大きく開口しやすい、引き違い窓を採用した方がよかったかも。 プランニングの際は、開口部の目的に合わせて、窓のタイプは選ばないといけませんね。筆者の失敗談が家づくりの参考になれば幸いです。
日刊住まい編集部