わが家が採用した「横すべり出し窓」に落とし穴。虫が侵入、頭がぶつかりそう…
「窓枠が細くてすっきり」「あけていても雨が吹き込みにくい」といった理由で選ばれる「横すべり出し窓」(窓枠の左右に設けられた溝に沿って、窓を外側にすべり出させてあける)。1年前に平屋の家を建てたライターも、水回りや寝室、子ども部屋などに採用したものの…。実際に住んでみると、思いがけない落とし穴も。「開閉時に虫が侵入する」「窓の外側にも十分なスペースが必要」など困ったデメリットをレポート。
場所ごとに異なるサイズの横すべり出し窓を採用
筆者の一家は、夫と子ども2人の4人家族。約1年前に、地元工務店で東西に細長い平屋住宅を建てました。 家づくりでは、家の各所に横すべり出し窓を採用しました。横すべり出し窓は、一般的な引き違い窓に比べ、窓枠が細こと。また、真ん中に窓枠の縦の線が入らず、すっきりと見えることにひかれました。 加えて、気密性が高いこと、そして、あけっ放しにしていても雨水が吹き込みにくいことも、メリットだと思ったのです。 南側にある子ども部屋と寝室(写真)には、120×120cmの大きな横すべり出し窓を。そして北側の洗濯脱衣所や書斎には、防犯も兼ねて小さめの横すべり出し窓を並べました。 しっかり検討して決めたので、窓に関してはほぼ満足しています。ただ、実際に住んでみると、こうすればもっとよかった、と思うことが出てきました。詳しく紹介していきます。
洗濯脱衣室は横すべり出し窓で正解!
こちらは北側の洗濯脱衣室の様子。2.5畳ほどの空間で、横長の横すべり出し窓が1つあります。外から部屋の様子がわかりにくい高さに設置しました。 フロストガラス(半透明で完全に透けて見えない)にしたこともあって、入浴時に窓をあけっ放しにしてもプライバシーの問題なし。ちなみに、多少の雨なら雨水が入ってくることもありません。 窓はたった1つですが、洗濯脱衣室の通気性はとてもいいです。ここに干す洗濯物はしっかりと乾きますし、横すべり出し窓を採用して正解でした。
住んでみてわかった、横すべり出し窓の後悔ポイント
一方で、見落としていた横すべり出し窓のデメリットにも気づきました。下調べしていたものの、住んでみないとわからないことがあるものです。